The 3 Peace at 十三ファンダンゴ(2001年12月30日)
 

The 3 Peace The 3 Peace The 3 Peace The 3 Peace The 3 Peace

『鳥肌ゾワー、笑顔がジワッ』

 ベタやぁ、と思いつつ、やられる瞬間がある。切っ先を真っ向から向けられて、どうしようもなく。ヘビに睨まれたカエルのように。ミッシェルの"Birdmen"を聴いた とき、そしてレイジの"Guerilla Radio"やガンズのナンバーを聴いたとき。比喩じゃ なくて、本当にゾワゾワと、鳥肌が全身に走る。

 THE 3PEACE の"新しい世界"を最初に聴いたときも、同じ体験をしたのは自分では 正直意外やったけど、でももう手後れ、すっかりやられた身には、ギラギラしてガツ ンとくるギターリフも、 ヘヴィな地鳴りのようなベースも、 「Yo,Yo,Yo,Yo,Yo,Yo,Revolution!!」と裏打ちで入るかけ声にも、日本語だけど詩的 でも文学的でもないストレートで扇動的でポジティヴなメッセージにも、無条件で打 ちのめされてしまうパンチ・ドランカー状態。 参りました、降参です。

 この日のライヴでは、そんな高密度のエネルギー体のような疾走感を目の当たりに して、パンチ・ドランカー続出。とくにTHE 3PEACEの前に演奏したSUNFISHというバ ンドのB.の人の弾け方は気持ちいいくらい。最前列でずっと叫んで踊ってまた叫ぶ。 見てて爽やか。それに不思議とみんなが笑顔を見せながらステージに目を向けている。 髪型がちょっとザック・デ・ラ・ロチャを思わせるG./Vo.の原さんの、遠くに視点を 合わせるように目をしかめながら、ときどきうなずいたり首を振ったりして見える歌 い方や、まるでメディテーションかなにかのような表情を浮かべながら、気持ちよさ そうにドラムを叩く梶原さん、そしてとくに紅一点のB.のかおりさんの、子供のよう に溌溂とした表情で、ネックがやたらと長く見えてしまうくらい華奢な体が、このと きばかりは何倍にも感じてしまうダイナミックな演奏を見ていると、ついついこっち も口元が弛んで、それから、笑顔がジワーッと、典型的なライヴハウスといった趣の ファンダンゴに伝播する。

 彼らのサウンドを形容するのにただミクスチャー・ロックと言ってしまったり、歌 詞が日本語でラップっぽいとだけ言ってみたり、3人がそれぞれ以前のバンドでかな りのキャリアを積んでいること(詳しくはinterviewsで)をここで説明しても、あま り意味がないと思うのでやめます。もしTHE 3PEACEのサウンドをひとことで言うのな ら「かっこいい!」で充分やと思うし、レイドバックした感じの"終わりなき旅の始 まり"や、この日聴けて嬉しかった"昨日から今日そして明日へ"の歌には、心の琴線 を鷲掴みにするものがある。

 そして、いつもステージに掲げられる彼らのアンセムのタイトル『Revolucion De La Mente』と書かれたバナー、直訳すると心の革命ということなんやろうけど、信念 を持つのになにも、小難しい理論もしかめっ面した議論も訳知り顔もいらない。ニヒ リズムとも縁がない。心の底からポジティヴな気持ちにさせてくれる音楽があれば、 ただ笑顔でピースサインを出すだけでいいのかもしれない。

 2002年の幕開け、大阪では1/6にBIG CATで、そして1/24には再びファンダンゴに 出演するそうです。初詣で代わりに行こうかな。神頼みよりよっぽど効力がありそう やから。

report by ken and photo by hanasan

*写真は12月11日(at 高田馬場Phase)のものを使用しています。悪しからず。

新年最初の更新となったのがこのレポートですが、年明けも続くスリーピースのライヴ。大阪ではBIG CAT(1/6)、仙台JUNK BOZ(1/13)、名古屋アポロシアター(1/23)、西荻窪ターニング(1/29)となっています。お見逃しなく。詳しくはhttp://www.the3peace.com/でご確認を


無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Kentaro "ken" Kodama and the same of the photos
belongs to Koichi Hanafusa. They may not be reproduced in any form whatsoever.
To The Top.