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外はクリスマス一色だって言うのにこの日のクラブクアトロの中は暑い! 今日のスカフレイムスというバンドは10年も前からこのクアトロで忘年ライブをおこなってきたという。10年前っていたら僕なんてまだやっと始めて自分のステレオを買ってもらい、やっと音楽に目覚め始めた頃。まだ僕がクアトロどころか渋谷の存在すら知らないような年の頃からこの会場でライブを一年に一回やり続けている事を考えると、どれだけこのバンドがファンから支持され続けているのかがよくわかる。今年なんて音源をしばらく発売していないにもかかわらず、あっという間にチケットは売り切れてしまったらしい。この日、たまたま友達と話してたんだよ、そういえば。東京ドームをいっぱいにできるくらい売れて、それからは時代の流れと共に消えていくバンドと、小さい会場でも何年も支持され続けるバンドとどっちが幸せなんだろうなって。さてどうなんだろう?
会場に入って驚いたのが、階段のところに座っていた友達に紹介されたのがなんとスカフレイムスのメンバー! しかもパンを食べていた。もうすぐ開演時間だっていうのにこんなところで何をやってるんだろう、と思いながらステージのある階にあがるとどうやら今日は前座があったらしい。
しばらくのステージ転換。実は 一度だけ僕はスカフレイムスをJoe Strummerの前座で見たことがあったんだけど、その時は横揺れのスカばかり演奏していた。スカはスカパラのようなアップテンポ音楽だと思っていたスカ初心者の僕にとって、ゆったりしたスカは意外にすら感じたものだった。でも後から聞いたらスカはそもそもジャマイカで生まれたそうじゃないか! そう言われればレゲエにサックスなどのホーンが入るとスカになるのかもしれないな。
そんな事を考えていると今日の主役スカフレイムスが登場した! さすが毎年恒例のライブだけあって登場しただけで凄い盛り上がり!この日のライブも序盤はゆったり横揺れスカが中心だった。それはまるで急に南国のクリスマスに飛ばされたような感じだった。とても暖かいクリスマス。ライブが進むにつれて感じていたのがステージと客席に距離が一切感じられないこと! まるで一年に一度この時期にこの場所で開かれる同窓会を見ているかのようだった。それでも初めて行った僕なんかが居心地の悪さを感じなかったのはそこに南国生まれのスカという音楽があったからなのかな。そういえば最前にいるお客さん達はみんなで日本酒を回し飲みしてたっけ。
序盤のゆったりスカから徐々に曲のテンポも上がっていき、途中で少ないメンバーでのセッションもあったりした。アンコールでは「彼はついさっきまでこの曲を練習していて相当緊張してるから聞いてやってください。」という紹介でボーカルがアカペラで"SILENT NIGHT"を歌うというほのぼのした場面もあった。でもなんだか不自然。やっぱり僕達のではクリスマスって寒い冬なんだなぁと、いかに自分が世界を北半球中心に見ていたんだなぁと考えさせられたりした。最後の最後に演奏されたのは"TOKYO SHOT"と紹介された曲。なんだこれ聴いた事あるぞ! 確かスカパラか他のバンドが演奏していてその日一番の盛り上がりだった曲! これがスカフレイムスの曲だったのか!とこのバンドがどれだけ長い間支持されているのかを実感した。
さて、一方ではチャートなんかで一時的に爆発的に売れて後は捨てられたかのように忘れさられていくバンド。もう一方でこのスカフレイムスのようにCDをほとんど発表してないバンドが一年に一回この800人入るクラブクアトロで十年間ライブを行っている。僕が本当に音楽が好きでアーティストだったらどっちがいいかな。僕だったら自分の好きな音楽を誰にも邪魔される事なく貫き通せて、それでもこれだけ長い間ファンに支持されてライブに運んでもらえる後者の方が幸せだろうな。2002年も一年の締めくくりライブはスカフレイムスに決まり! 特にスカが好きな人はこのスカフレイムスの忘年スカ同窓パーティーはなんとしてでもチケットを手に入れた方がいいよ。
report by yohei and photo by nishioka. |