Ian Brown at 新宿リキッドルーム(2001年12月3日)
 

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 ウェルカム・バック、イアン! 本当に待ってたよ、約二年半ぶりの単独来日公演。当然こちらとしては、首都圏の公演は全部行く心構え。それなのにリキッド二日間だけなんて。酷だなあ。イアンのスケジュールの問題か、チケットの売れ行きの問題か、詳しい事情は知らないけれど、2年半待たせてそれは少なすぎるよ。しかし、いくら一観客がある私が文句を言ってもスケジュールが変わるわけがない。それなら、当然こちらとしては、この二日間で完全燃焼する心構え、だ。

 ライブはニューアルバムの中でも比較的ノリのいい「バブルズ」からスタート。開演前は少し客の少なさが気になっていたけれど、いざ始まってしまえばチケット即日完売のライブ並の大熱狂になる。いや、よかった、やっぱりみんなイアンを待ってたんだよ。前半は、「スターダスト」や「ウィスパーズ」といったニューアルバムからの渋めの選曲が目立つが、それでも客の興奮は収まるところを知らず。そして、イアンもそれに答えるかのように、ガッツポーズやら太極拳のような動きやらで、更に客を盛り上げていく。棒立ちで歌うことが多かったローゼズ後期と較べると、まるで別人のようだ。

 イアンが自らハープを披露する「コープセス・イン・ハー・マウス」では、使っていたハープを一番前に陣取っていた男性にプレゼント。しかし、ここからがイアンらしいエピソード。まだハープを使うパートが残っていたので、なんとその男性から「あ、ちょっとゴメン。」という感じで、ハープを返してもらってまた吹いてる!そんなのアリか?さすがに曲が終わった後にちゃんとその男性に返していたけれど。曲の構成ぐらいしっかり覚えておこうよ。

 後半は、「ファウンテン」「ドルフィンズ」「ゴールデン・ゲイズ」といったセカンドアルバムからのシングル曲三連発で一気に盛り上がりをピークへと持っていく。特に「ファウンテン」に差し込まれたローゼズ時代の名曲「フールズ・ゴールド」での盛り上がりは最高だった。個人的にはローゼズの曲をやることに対する不満は一切なし。それどころか、ローゼズでもやっていた曲を今再びやると、イアンのボーカリストとしての成長が手に取るようにわかるので、素直に嬉しくなる。そして、最後は「フォーエバー・アンド・ア・デイ」でしめて、本編は終了。

 当然のように鳴り響くアンコールの嵐。イアンはTシャツを着替えて再び登場。アンコール一曲目は、個人的にイアンの最高傑作と思っている「F.E.A.R.」。みんなで「エフ、イー、エー、アール!」と大合唱。そして、最後は多分人気ナンバーワンのソロデビュー曲「マイ・スター」。なぜか「オイ、オイ!」といった、この曲には合わない掛け声が掛かり、バンドメンバーは苦笑しているが、まあ今日一番盛り上がってるのだから勘弁してくれ。バンドの演奏が終わっても、一人アカペラで歌い続けるイアン。客も手拍子でそれを支える。何度も歌い終えては、手拍子に煽られて、また歌い出すイアン。あー、このまま朝まで歌い続けて欲しい、という願うも、かなうはずなく、イアンはステージの袖へと帰っていく。

 これでライブは終わり、ということはわかっているのだけど、やっぱり終わりたくない! ということで、しぶとく残ってアンコールを続ける。そうしたら、イアンがシャンパンを持ってステージに登場。アンコールを続ける客に感謝の意を込めてだろう、開け放ったシャンパンを客にプレゼント。当然取り合いになるが、なんと本編でイアンからハープを貰っていた男性が再びゲットする。この男性、最後にはセットリストも手に入れていたようで、本日の三種の神器を総取りしたことになる。いいなあ。羨ましいよ、正直。でも、自分だって、今日はイアンから最高のライブをプレゼントしてもらったんだ。文句なんて言っちゃ失礼だろう。というわけで、明日もまた行くよ、イアン!

report by dak and photo by morissie.


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