Regurgitator at 渋谷クアトロ(2001年12月2日)
 

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音のドンキホーテ!?

 

 12月2日日曜日の夕方頃、渋谷のドンキホーテに行った。ドンキホーテを知らない皆さん、これはディスカウントストアーのチェーンで、深夜3時、4時までオープンしていて一時期は若者の溜まり場とり、それが周りの住人たちと問題になっていた店です。この店の何が凄いってとにかく何でも売っていて、商品が今にも崩れてきそうなくらいに山積みにな置かれてるんですよ。電化製品から食料品、キャンプ用品から化粧品、洋服からパーティーグッズまで、この店に置いていない物を探すのが大変なくらい。こんな何でもありの店でしかも結構安いために、いつまでいても飽きない。

 危ない危ない、あまりにドンキホーテに売っていたスロットマシーンに夢中になりすぎてすっかり今日のライブの事を忘れてた。今日はオーストラリアのリガージテーターというバンドとズボンにズのついたズボンズのライブが渋谷のクアトロである。どっちも僕にとっては未知のバンドだ。前座のズボンズが始まる前、会場には...And You Will Know Us By The Trail Of Deadというバンドの『Madonna』というアルバムが流れていた。今年のサマーソニックでとんでもない爆発ライブを見せてくれたバンドの音楽が流れていたので、これから登場するズボンにズのついたバンドへの期待が高まる。

 バンドがステージ上に現れてまず思ったのがボーカル、ドン・マツオのほそいこと!  まさかこれ本名じゃないよなぁ。これじゃぁドンどころかトン・マツオ、いやもっと軽くしてポン・マツオ。でもこのマツオさんをボーカルにしたズボンズの演奏はとんでもなかった!!  まさに日本版ジョンスペンサー・ブルース・エクスプロージョン+ベース!  いきなり一曲目で「Drop The Bomb」には驚いたけど、時折聞こえるハモンドオルガンの音、Stevie Wonderの曲から聞こえてきそうなキーボードの音、途中にはドラムンベースもあり、Primal ScreamのRocks調の曲ありと、とにかくファンキーでグルーヴィーでかっこいい!  さっきまでポン・マツオなんて言ってたけど、今では(甲本ヒロト+ジョンスペンサー)を1.5で割ってしまったようなカッコよさ。もう前座の時点で大満足してしまった。ズボンズが終わった時には本当に「さてそろそろ帰ろうかな...」と思ってしまった。

 しばらくのセットチェンジの後に登場したのがこの日のメインのリガージテーター。一見日本人風のボーカルの「オツカレサマー」には拍子抜けしたが、いきなりパンク調の曲から始まった。このリガージテーターのCDを実は一度だけ友達の家で聴いたことがあったんだけど、その時の印象はとにかく一曲一曲全く違うジャンルの曲で、本当にこれ一つのバンドが演奏してるのか? と疑問にすら思ってしまったほど。この日に演奏されたのも、パンクに続いて2曲目はちょっと前にはやってたフレンチテクノが感じられたし、3曲目はNirvanaがミクスチャーにチャレンジしたような曲。続いてはMedeski, Martin & Woodのようなジャズフュージョンっぽい曲だったり、New Kids On The Blockのような懐かしい音が聞こえたと思ったら、次にはNirvanaが大好きなAshといった感じの曲。 もう途中からはこうやってリガージテーターが演奏する音からどんなバンドやジャンルが連想されるかを考えてるだけで楽しくなってきてしまった。

 他にもギターポップな曲もあったし、4 Heroのようなスペーシー・ドラムンベースも感じられたし、最後の方にはAerosmith meets Run DMCの'Walk This Way'に対するアンサーソングのような曲まであった。いったい何なんだよ、リガージテーター!!  これはまさにパーティーバンド!  イギリスでもアメリカでもない、これがオーストラリア的な陽気さなんだろうか。アンコールではボーカルから「みんな、次はパンクかヒップホップどっちがいい?」なんて質問が出てくる始末。このバンド、イギリスの歴史あるパンクや偉大なるアメリカのブラックミュージックのアーティスト達に敬意を払うなんてどうでもいいんだろうな。とにかく楽しければ何だっていいじゃんという姿勢がこのバンドからは本当によく伝わってきた。

 この日、こうやってジャンルにとらわれないなんでもありのバンドの面白さを身をもって体験することができた。これってもしかして日本の若者が何でも揃っているドンキホーテにハマるのと同じことなのかな。

report by yohei and photo by mari.


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to Marimi "mari" Horimoto. They may not be reproduced in any form whatsoever.
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