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こんなメロディ、一体どこから降ってくるのだろう? ミューズを聴いていて、そんな想いに囚われることってないだろうか? もちろんヴォー カルとギターのマシューがすべて曲を書き、歌っている。だが、UKロックと言いながら他のどのバンドとも相容れない音世界は、まるで彼の身体を通してどこか別宇宙から響いてくるような気がするのだ。 暗転と同時に皆がドッとステージ前に殺到する間、ドラキュラでも出て来そうなホラー映画風の語りが延々と流れる。そして登場したマシューの髪は、どこのパンク野郎かと思うぐらいツンツンに立っている。ズシズシ響くギターの重量級リフから始まったのは新曲だろうか。さらに続いた"MICROCUTS"で早くもマシューのファルセット・ヴォイス炸裂。思いきりメランコリックなこんな曲でさえ、オイオイ!と声が走り、モッシュが起こる。時々アンプの上に乗り、派手にギター・アクションを決めたりするともう大変だ。 ピアノに向かい、弾きまくりのイントロから"SUNBURN"へ。彼が座ってしまうと完全に人の頭に埋もれて何も見えないが、風船に映るサイケデリックな映像よりも、モニターに映し出されたその指先の走りぶりが壮絶。持ち前のドラマチック度にはさらに磨きがかかった感じだ。かといって決して一人よがりじゃない。いきなりそんな曲の後に「オオキニ!」と来るんだもの。それもSpecial Osakan thanks だよね?なんて笑って。 大好きなバラード"UNINTENDED"など挿んで、再びモッシュ&オイオイ!が炸裂した"HYPER MUSIC"へ。私も必死に跳ねながら思う。そう、HYPERってマシューのテンションの高さにぴったりな言葉だ。もう一度ピアノに戻り、"SCREENAGER"から再度始まったドラマティック・ピアノの極致は、もう鳥肌ものの"SPACE DEMENTIA"。そして、終盤はイントロから大歓声の"NEW BORN"、最も有名な1曲、"MUSCLE MUSEUM"さらに大合唱と大モッシュの"PLUG IN BABY"と3連打炸裂。もう最高に熱いよ、ベイベ〜! キョウハ、クリスノ タンジョウビデス。コレガ、コトシサイゴノ ショウデス。 その後マシュー懸命の日本語MCをフムフムと聞いてたら、突然"See you at FUJI ROCK!"なんて言葉が。ほんと? と場内騒然。もし本当なら、一番早いすっぱ抜きだぞ。これまで終盤にギター壊しで盛り上げてたのが、この日はけっこう早いうちにやっていたので、最後はどうなるかと思ったが、"BLISS"が始まると、客席後方から金銀の紙吹雪が入った大きな風船が皆の頭の上を飛びかう。ステージ天井から吊ってあった風船もマシューが引きちぎって投げる。あら、ドラム・セットも投げてるよ。風船が割れ、中の紙吹雪が舞い、マシューもそれを撒いている。ギターの轟音ノイズの中、まさに至福というタイトルにふさわしいエンディングとなった。 そしてアンコールはなくとも、それは客電が点いた後も続く。いつものセット・リスト取りに殺到する皆がさらに凶暴になり、私もライヴの最中よりもずっと強烈な勢いで押されては戻りを繰り返す渦の中に。完璧に埋もれ、何が起こったのかわからずにいたが、大歓声の原因は何とマシューとドム自らの客席ダイヴだったのだ。うう、見えずに残念! ノイジーなギターも、オペラチックなヴォーカルも、そしてクラッシックのピアニストと言い切ってもいいほどの演奏も。それが凄ければ凄いほど、何もかもが彼一人の小柄な身体から発せられているのがたまらなく不思議なマシュー・ベラミー。今度は本当にフジで逢いたいね。 ---SET LIST---
1.DEAD STAR Reported by Ikuyo Kotani
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