Dropkick Murphys @ 渋谷On AIR EAST (6th Nov. '01)
一日の憂鬱もこっぱ微塵!!
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今年のフジロック、初日Green Stage2番目、Dropkick Murphys。まったくノー・チェックだった。はぁー、しみじみ思った。見ときゃーよかったよ。けっこう多くの人たちが彼ら目当てだったようだし、エネルギー全部使い果たしてクタクタ、なんて人もいた。その時の私ってば「えー、ドロップ・・・?なんですか?」なんて具合だったんだから。こんなに楽しく勢いのあるライブをやるバンドだったなんて・・・。
前座はCOBRA。第九で登場し、ステージは40分程度。Dropkick Murphysも日本のバンドで初めて聴いたのが彼ららしく、いたくお気に入りのよう。「バラッド・オブ・コブラ、Dropkick Murphysに贈ります」なんて粋なナンバーも含め、スピード感あるロック・チューンの曲で会場を盛り上げて、次へバトン・タッチ。
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ドーンとDropkick Murphysの紋章が下ろされる。「Let's Go Murphys!」の大合唱が一段と大きく、会場内をいっぱいにする。いいなー、そういう一体感。バク・パイプとマンドリン奏者を正式に加入させて7人編成になった彼らがステージに姿を見せると、なんともいえない威圧感。そして演奏が始まるや否や、会場は大荒れ。強烈なライブだった。すごくはじけていて、クラウド・サーフィンはもちろん、ステージにお客さんが乗ってそこからダイブもあり、マイク奪って一緒に歌っちゃってる人もあり。お客さん同志、肩を組ませたり、わきあいあいっていうか、全員参加のお祭り状態。途中から息絶えちゃったようだけど、メンバーは演奏しながらよく動き回る。パワフルかつスピード感ある曲が続く。知らない内に自然に体が飛び跳ねて、曲に合わせて体を動かしてるとすごく楽しくなってきて、気持ちいい。爽快!なんといってもサビの部分の大合唱なんて、圧巻、そして圧倒。
9月11日の日の話を少しして、バグ・パイプで「Amazing Grace」を。「Forever」では、アコーディオンを使用。パンクの音楽にアイリッシュ・テイストがふんだんに盛り込まれている。普通のパンクしか聴いたことのない私にとって、そのテイストは違和感があるかと思ったら、これが哀愁漂う、これまでに類のないパンク・サウンドに。アグレッシブなんだけど、メロディアス。アイルランドへの敬愛の念をのせた超爽快パンクは、楽しめ、楽しめと、私の心をくすぐる。
アンコール。女の子だけステージに上げるはずが、英語が通じなかったのか男の子までもステージに上っちゃって、それは今までに見たこともないギューギュー詰めのステージになっていた。メンバーの姿が見えなくなっちゃうくらい。でも、演奏は続いてるんだから、すごい。ベースの人は見ればでかいスピーカーの上に乗って、そこからステージ上の人へとダイブ。そして、下の人たちのところにもダイブ。もう、なんでもありなんだろうな、あれは。そして大量のお客さんをステージに乗せたまま、ライブは終了した。
その日は、朝からとても気分の重い日だったんだけど、一日の憂鬱もこっぱ微塵、スカっとした気分になった。でも帰りは満員電車。だったら私もステージに上がってもみくちゃにされれば良かったよ!
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report by ali and photos by hanasan
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