buton Joe Strummer &The Mescaleros
@ On Air Osaka (5th Nov. '01)

Be Happy! & Be Cool!
Joe Strummer Joe Strummer Joe Strummer Joe Strummer Joe Strummer

 誰も彼にはかなわない。どんなに偉大な政治家や警官、大統領ですら歯が立たないんだ。 なぜなら、彼の放つ音・言葉に胸を打たれ、突き動かされてしまうから_。「存在が犯罪」と言わんばかりに愛しいから_。そんな奴、この世に数えるほどしかいない。

 格好良く、渋く…いい年の取り方をした Joe

 音楽で己を表現することに喜びを感じている Joe

 少年の心のまま、ロックを愛する Joe

……憎らしいくらいに愛しい。

 11/5に大阪ONAIRで行われたJOE STRUMMER&THE MESCALEROSのライブで再認識したことがある。くさい言い方になるが、R'N'Rは未来永劫愛され続けるだろう。それは確かだ。

 会場に入ると、「昔を思い出して、久々にパンクの格好をしたぜ!」と言わんばかりの30代の人が多く見られた。いかつい格好に煙草、ビール… 正直柄が悪い。しかし、フロアにいた人達の目が、これから冒険に出発するかのようにキラキラと輝いていた。

 ビールで高まった身体から発せられる熱と煙草のけむりで、開演前からすでに異様な熱気。開演時刻から15分を過ぎた頃、「Joeー!」という歓声に包まれながらライブスタート。7月に発売された2nd Album「GLOBAL A GO_GO」を中心にライブは進む。バイオリンやサックスをふんだんに盛り込み、優しさや激しさを表現。時間の経過にしたがって、声がかすれていく…たまらない。渋くて、男らしくて、彼に恋してしまいそうな錯覚を憶える。会場の温度がどんどん高まっていく。暑い、熱い。何度もビールを買いにいく人、暑さに耐えきれず外に出ていく人…これは全てJoeのせいだ。感覚が麻痺してしまうほど盛り上げるから。

 そんなことを気にも止めず、さらに活気を増しながら進んでいく。着ていた黒のシャツからしたたり落ちるほど汗をかきながら、楽しそうに客をあおるJoe。この瞬間「コール&レスポンス」が生まれる。ライブの醍醐味だ。サイコー!! もう、何も考えられない。後半演奏された「I FOUGHT THE LAW」などのクラッシュの名曲に、歓喜しダイブの嵐。もうお腹はいっぱいだ、これ以上詰め込まないでくれ。理性と本能との区別がつかないくらい、脳味噌がグチャグチャになってしまう。熱を帯びた身体に、スピリット溢れる楽曲達はカンフル剤というよりも、むしろドラッグに近いのではないだろうか。やばい物に手を出してしまった。しかしこれは後悔ではなく、喜び。全く別の世界にいる人なのに、こんな時だけ異体同心できるなんて…ライブの凄さを改めて体感してしまった。「ロック」という名の蟻地獄に、さらに奥深く吸い込まれていく自分を確かに感じた。

 現在活躍しているほとんどのバンドが影響を受けているであろう、クラッシュ。形はなくなってしまっても人々の中には根強く生き続け、愛されて止まない。それは、Joeのカリスマ性、音楽のスタイル、熱いスピリット、勢いなど彼のモチベーションが受け入れられ、JOE STRUMMERという一人の男が、変化し続けながらも「ロック魂」を忘れずに存在し続けるからなのだろう。だからこそ、最高にハッピーでクールな瞬間を向かえることができる。私は、この空間を共有できたことを生涯忘れない。

Be Happy! & Be Cool!
report by shoko and photos by ikesan
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