--セットリスト--
COOL 'N' OUT
GLOBAL A GO-GO
RUDIE CAN'T FAIL
BHINDI BHAGEE
ARMAGIDEON TIME
SHAKTAR DONETSK
POLICE & THIEVES
MEGA BOTTLE RIDE
TONY ADAMS
JUNKO
JOHNNY APPLESSED
BUMMED OUT CITY
POLICE ON MY BACK
HARDER They COME
PRESSURE DROP
I FOUGHT THE LAW
---ENCORE---
BANKROBBER
YALLA YALLA
A MESSAGE TO YOU RUDY
LONDON'S BURNING
BLITZKRIEG BOP
Reported by Ali.
|
あの頃の彼らはどんな存在だったんだろう。あの頃の若者は彼らの曲を聴いて、どう感じていたんだろう。あの頃もし私がティーンエイジャーだったら... あの頃とは、もちろんクラッシュが世に出た70年代後半。ピストルズやもっと前にはロスにドアーズもいて。その時のカリスマはすでに50近くになっている。シド・ビシャスやジム・モリスンも生きていれば、腹が出て、ちょっと髪の毛の薄くなった中年のおじさんになってたわけか。シドもジムも若くしてあっさりこの世とグッバイしてしまったので、今はどうなっているか想像するしかないんだけど。そう考えると、彼らが一世を風靡した頃から30年近くたった今、クラッシュのフロント・マン、ジョー・ストラマーをこの目で見ることができるのは、なんだかとても貴重な体験のような気がした。
会社帰りのスーツ姿の人、皮ジャンにリーゼントのロカビリーな人、髪ツンツンのパンキッシュな人、でも男性が圧倒的に多い。ジョー・ストラマ− & ザ・メスカレロスがステージに姿を見せると、拳を振り上げ「ジョー!」と叫び場内大歓声。その瞬間、全身に鳥肌が立ちゾクゾクする興奮を覚えたのと同時に、そこに溶け込めないでいる自分がものすごく取り残されているような気もした。
曲はニュー・アルバム『Global a Go-Go』が中心。「Rudie Can't Fail」「Armagideon Time」「Police & Thieves」「Plice On My Back」など、イントロでの異様な盛り上がりでそれがクラッシュの曲だというのがなんとなくわかる。そしてなんといっても、アンコール前のラストの曲「I Fought The Law」。ドラムのイントロが始まった瞬間の場内の熱気と興奮は凄まじいものだった。私の体も一気に熱くなったけど、ここでもまた孤立感ひとしお。私、クラッシュの事、ジョー・ストラマーの事何にも知らずにここにいるんだって。最近、車のCMで「I Fought The Law」が使われて、きっと私のように今更だけどクラッシュの存在を知った人も多いと思う。そして、そういう人もあの会場にはいたはず。でも思ったのは、30年経った今でもあの頃の曲が色褪せず、昔からのファンの思いも裏切らず、今の人たちをも魅了できるっていうのは、それは本当に影響力のある素晴らしいバンドであったという事、そしてパワーある曲だって事。それを知ることができただけでも良かったんじゃないかな。
アンコールで「London's Burning」を聴いた時、家に帰ってもう一度アルバム『The Clash』を聴きなおしてみようと思った。なぜか一枚だけ持っている唯一のクラッシュのファースト・アルバム。
きっと昔の面影は薄れてしまったかもしれないけど、ジョーのカリスマ性とオーラ、そしてパワーには敬服。ザック・デ・ラ・ロッチャやエディ・ベダーもジョーに多大な影響を受け、グリーン・デイはクラッシュがルーツのひとつともなっていて、現在の影響力と人気のあるパンク、ロック・バンドがその意思を受け継いでいるようにも思える。現代のミュージック・シーンにどっぷり浸かっている私に、大きな感動を与え、パンチを食らわせた衝撃的なライブだった。かっこいいよ、ジョー・ストラマー!
|