朝霧Jam〜It's A Beautiful Day! (13th and 14th Oct. '01)

朝霧はFOHの延長線か... - part2 -


朝霧Jam

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・朝霧スケッチ

 初めてのイベントなのでいろんなことが新鮮だった。会場の広さと比べてゆったり過ごせる人数でとても快適だったし、時期として寒さは厳しかったけど、事前準備をしっかりやれば何とかなったし。そんな朝霧で気づいたことをいくつか挙げたい。

【やはり富士山】

 朝霧JAMにあってフジロックにないものはなんと言っても富士山。山に囲まれた谷にある苗場と比べ朝霧高原は広大で解放感がある。非常に天気が良ければ遠く南の方角に駿河湾も見渡せるところである。そして東には富士山を眺めることができる。数分ごとに雲が変化するので、朝霧JAMの期間中はずっと富士山を仰ぎ見ることはできなかったけど、初日の夕暮れの赤富士や二日目の朝日と富士山のコントラストはとてもきれいだった。

【ボランティア大活躍】

 朝霧では入り口から出口まで、さまざまなところで大勢の地元のボランティアがイベントをサポートしていた。特にお揃いのTシャツやジャンパーを着るわけでもないので、手作りな感じが強い。ステージ前の柵には、ごっついセキュリティもいなくて、唯一モッシュやダイヴが発生したKemuriも普通のスタッフがダイバーを受け止めたくらいで、あとは自分たちのスペースを作りながら楽しんでいた。

【グラストンに似ている?】

 会場にはキャンプ場なので元々あるトイレや水場に加えて仮設のトイレや水場が設置されていた。トイレはほとんど並ばなかったので快適だったし、水場も長蛇の列になるということはなかった。まあ、これはお客さんの数が少なかったということもあっただろうけど。夜になると投光機が道を照らした。ある人が「3000人規模のレイヴでは、普通こんなにインフラを整備しないよ」と言っていた。確かに野外レイヴに慣れた人にとってはこれでもしっかりと整備されているのだろうけど、フジロックから来た人にとっては「最低限の設備」と感じた。

 この「最低限」というのがポイントで、朝霧に比べるとフジロックは至れり尽くせりとも言える。グラストンベリーフェスに行ったことのあるorgのYohei君は「朝霧に比べると、フジロックは都市型フェス思えてくる。こっちの方がグラストンバリーの雰囲気に似ている」とのこと。確かに、朝霧は衣食住のかなりの部分を自分で何とかしないといけない。ただ、キャンプが全く初めての人や一人で参加した人は辛いものになったかも知れないけど、フジでお馴染みの屋台もいくつか出ていたし、地元の特産品を出す屋台もあったので、とりあえず食べるのは困らない。

 それと「キャンプよろず相談所」が設けられテントの張り方の相談やキャンプ用品を販売していたように、何だかんだ言っても結構フォローがあるのだけど、厳しさはフジの比ではない。やはり、夜の照明は、本当に最小限の配置しかなくて、ライトを持っていないと何だか分からないとこれがあったし、昼はTシャツ一枚でも暑いのに、夕方になると急に涼しくなり、夜は下着+シャツ+セーター+ダウンジャケットでも寒くなった。寝るときは寝袋に毛布をかけたくらい。

 ショップのエリアやステージのある朝霧アリーナでは夜になるとキャンプファイヤーが焚かれて周りを囲んで暖を取る人がいた。でも夜中でも薄着で踊っていた人もいて、その精神には頭が下がる。

 ...と書いてみたけど、フジロックと朝霧JAMの最大の違いは、お客さんの意識だと思う。フジロックは始まる前に気合を入れて「よっしゃぁ楽しむぞ!」というのがあるけど、朝霧は淡々と準備をしてのんびりと楽しむという点かもしれない。もちろん、どちらが良いというものでもない。どっちも楽しい。ただ、朝霧は気持ちよかった。吸う空気も眺める景色も食べるものも飲むものも音楽も全てが平等に心地よかった。


report by nob and photos by ikesan

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