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アッシュの人気の秘密って何? アッシュの人気の秘密って何だろう? もちろんティム君はかわいいけど、でも、最大の魅力はやはり曲の素晴らしさだと思う。どれもどこかで聞いたようでいて、でも古臭くなくて。一緒に歌って跳ねたいエネルギーの一方で、あの夏の思い出を振り返る時だけに漂う甘酸っぱさ…。ちょうど今の時期「フジはすごかったなあ…」なんて思い出してる自分の気分にもぴったりだ。
ところがどっこい、そんな甘さと裏腹に彼らのライヴは要根性。前回の来日では壮絶モッ シュにみんなの靴が飛びまくり、私も踏まれて蹴られてそりゃあ大変だった。で、今回は最前を遠慮して2つ目の柵あたりに陣取る。ステージの背景は最新作の『フリー・オール・エンジェルス』にちなんだきれいな天使の絵。そしてBGMのラモーンズやらベックに浮かれて待つこと数十分。
7時10分、ついに暗転。ものすごい歓声の中、オープニングは "BURN BABY BURN" だ。そら来たっ!さっそく前方はダイヴの嵐。女の子の姿も見える。中央に立つティムは黒地に火花を散らしたような模様のノースリーヴのシャツ。そこからのぞく腕は意外と逞しい。
「ツギノキョクハ…」とぎこちない日本語紹介がご愛嬌の"SUBMISSION"。そして私の一番のお気に入り、"SHINING LIGHT"も早くも登場だ。大合唱の中、やっぱりいつ聞いてもキュンとなるいい歌だなあとしみじみ。だが、そんなゆったりしたナンバーでも皆の飛ぶ勢いは衰えたりしない。フライングVを弾きまくり、時々頭の上に掲げるポーズを決めたかと思うと、イチニイサンシ、と日本語でカウントしたり、奇声連発で皆を煽ったりと、ティムのフロントマンぶりも堂々たるもんだ。
極めつけ"KUNG FU" でそんなハイ・テンションもピークかなと思ったら「ウィーザー、スキデスカ?」 シングルで "ONLY IN DREAMS" をカバーしたとは聞いていたけど、ほんとに生でやってくれるなんて。しかもカバーというより、何のつっかかりもないほどの完璧コピーぶり。今夜ここにアッシュを見に来た人の多くは私も含めてウィーザーのファンでもある。こっちは何か得した気分だけど、音楽的同業者(?)の曲をここまで素直にカバーしてしまうのも、何だか彼らしくて微笑ましい。
"WORLD DOMINATION" で1時間きっちりの本編終了後、「ロックンロール!オーサカ!」の雄叫びと、"LOSE CONTROL" で始まったアンコールは、皆で「あ〜〜うっ!」と奇声を上げまくるラスト、"NUMBSKULL" まで何と7曲の大サービス! 外の気温だけじゃなく、この日の大阪はほんとに熱かった。
――とまあ、アッシュは最高だったが、実は、私のいた中央2つめの柵よりもさらに後方から何度もダイヴしてくる巨漢がいて、もう大迷惑だったのだ。落ちた先でも踊るんじゃなく、あちこちガンガンぶつかりまくり。私もよけたり踊ってるついでに、蹴りの1つも入れてみたけど効果なし。おかげで終演後は周辺の怒り炸裂。恒例のピックやスティック取りそっちのけで、そいつにつっかかる人が続出だった。
ASHサイコ〜!あんた、サイテ〜!
お見送りのBGM、シナトラの "MY WAY" もそんな罵声と交錯すると妙に意味深だ。ねえ、自分なりに楽しむのと人に迷惑かけるのとは全然別のことだろ?
---setlist---
1.BURN BABY BURN ---(ENCORE)---
17.LOSE CONTROL
Reported by Ikuyo Kotani.
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