ちなみに、モーガンが在籍していた時代の代表作としてあげるとすれば、74年作品となる左の『The Hoople』(邦題『ロックン・ロール黄金時代』SRCS6021)で、彼らがぶっちぎっていたころの曲を凝縮しているのが右のベスト・アルバム『The Greatest Hits』(邦題『黄金の奇跡〜モット・ザ・・フープル物語』)だろう。一般的な見方をすれば、モット・ザ・フープルは、いわゆるグラム・ロックという流れのなかいるバンドだ。なにせ、彼らが大ヒットを飾った曲「All the Young Dudes(全ての若き野郎ども)」はデヴィッド・ボウイのプロデュースで生まれたもの。そのスタイルはいかにもグラムっぽい。が、歌を聴けば、そこにはボブ・ディランの影もあるし、さらには、独特のタッチを持った彼らのロックンロールがある。それが後に登場するパンク世代に絶大な影響を与えているということも忘れてはいけないだろう。実のところ、クラッシュあたりはモット・ザ・フープルに大きな影響を受けていると公言しているほどだ。