buttonInterview with メロウヘッド(深沼元昭)

第二期メロウヘッド、始動

Mellowhead
 元プレイグス、ギーのギター&ヴォーカル、ギタリスト、プロデューサー……。音楽シーンにおいて、いくつもの肩書きをもつ深沼元昭が、自ら「ミュージシャン深沼としての看板を一番に掲げている」というメロウヘッドのニュー・アルバムがリリースされる。オリジナル・アルバムとしては4年ぶり、ベスト・アルバムのリリースからは2年半をあけて作られた『Daydream weaver』は、前作までの全パートをひとりで打ち込むスタイルから一転、ドラムに小松シゲル(ノーナ・リーヴス)、ベースに林幸治(トライセラトップス)が参加したバンド・サウンドを軸とした作品となっている。フィーチャリング・ヴォーカルを入れるやり方は継承しつつ、ストレートなギターロックもありと、バラエティに富んだ楽曲が並ぶ今作は、深沼がこれまでやってきたこと(プレイグス〜宅録スタイル、プロデューサー業)と、今表現したい音、それらが一体となったこれからのメロウヘッドが包括されているといってよい。

 2007年からはギーの活動もはじめ、ますます幅広い音楽活動をしていく中で、メロウヘッドとはどんな位置づけにあるのだろうか。『Daydream weaver』を中心に、メロウヘッド・深沼元昭のこれまでとこれからを話してもらった。

--スマッシング・マグではメロウヘッド初登場ということで、まず、メロウヘッドとはなんぞや? というところから聞かせてください。

「2002年にプレイグスが活動休止したときに、僕のソロ・プロジェクトとして始めたのがメロウヘッドです。最初は、基本的にすべての音を自分で作って、ヴォーカルをフィーチャリングした形でやろうと考えていました。ゼロセヴンとか、エールとか、プロデューサー・ユニットみたいな雰囲気で。トラックづくりなんかの仕事もするようになって、全パートひとりでやるということに面白みを感じてきた時期でもあったんですね。プレイグスの最後のアルバム『イスカンダル』を出したくらいからそういった動きを始めて、それから2006年までにワンマン・プロダクションという形で3枚フルアルバムを出して、ベストを1枚出して。そこまでが第一期メロウヘッド。だいたい、最初に思い描いていたことはイメージ通りにできたな、という感じでした」

--それで、今回の『Daydream weaver』は違う形にしようと。今までのワンマン・プロダクションという形ではないんですよね。

「どうしても自分の思いつくサウンドの中にバンド、ギター・ロックというのはあるから。それを表に出したくなってきたんです。ギーもギター・ロックでやってはいるんですけど、自分がリーダーというわけではないし、近藤さんが中心にいて、自分はその横でギター弾いてるっていう立ち位置がすごくよくて、そういうおもしろさがギーにはあるから。メロウヘッドでギター・ロックをやったとしても、意識が違いますね。
 メロウヘッドを始めた最初のころはプレイグスとの距離感をすごく考えていて、同じようなギターバンドをやろうという考えはまったくなかった。でも、プレイグスの休止からだいぶ時間もたったし、そういうこともあまり考えなくていいのかなって(笑)。だから、今回はライヴを一緒にやってる小松君と林君に頼んでバンドで作ることにしたんです。  実は、この3年の間に前作までと同じコンセプトで、メロウヘッドのアルバムというものがほぼ1枚できていたんです。打ち込み中心で、もうちょっと凝った作りのものが。でもそれが、どうもリリースまで気持ちが盛り上がらなくて。一回全部ボツにして、バンドでやってみようと思って作り直したのが今回のアルバムなんです」

--バンドでやってみようと思ったのはなぜですか?

「いままでやってきた打ち込み中心の音だと、ライヴでは大幅にアレンジを変えることがほとんどだったんです。それがメロウヘッドの面白さでもあり、アイデンティティでもあったと思うんですよ。でも、バンドでライヴをやっていくなかで、一緒にやっている小松君のドラムに影響をうけたりだとか、バンド・サウンドとしてのメロウヘッドが自分の中にフィードバックされることが結構あって。そういう、ライヴでみせてきたバンドとしての姿もあるよっていう部分と、今までやってきたものを含めた形が第二期メロウヘッドなのかなと。今回はその1作目にしたいなという気持ちがありましたね」

--ゲスト・ヴォーカルを入れるという形は継続なんですね(今作では佐野元春、ルーシー(レイジー・ガンズ・ブリスキー)、竹内宏美)

「そうですね。それはソロをやるうえで、大きな楽しみのひとつでもあるので。ソロなのに他人にうたってもらうのが面白いというのもヘンなんですけど(笑)。自分が歌い手であるということに関してはあまり執着がないですから」

※アルバムの全曲解説はこちら

Mellowhead "Daydream weaver"Tour 2009
4月29日(水・祝) 代官山ユニット
5月16日(土) 大阪・福島セカンドライン
5月17日(日) 名古屋ell.SIZE
5月23日(土) 渋谷エッグマン
*詳細はオフィシャルサイトでご確認下さい

interview by wacchy,photos by hoya

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