interview with 近藤智洋 (12nd May '06)
鳴っている音は自分の中にずっとある
- part2 - 『やりたいことは全部頭の中にあった』
-- 自分でプロデュースもして自分のレーベルから出すこのアルバムで、一番表現したかったものはなんですか?
自分の歌。基本的には真ん中に歌がドーンとあるアルバムを作りたくて。エレキギターを誰が弾いてるか聴けば分かるくらい個性の強い人たち4人に頼んでるから、ただ単純に録っただけだと、あっちの世界、こっちの世界、そっちの世界って感じで、すごくとっちらかっちゃう。そうならないように、何よりも自分の歌が芯になるようにしたかった。そうすれば色んな音が入ってもぶれない、統一感のあるものにできると思ったから。そういうふうに絵がはっきり見えてたから、歌入れの時も迷ったりすることはまったくなかった。
アルバム作り始める前から自分が行く場所はもう見えてた。イメージは曲が出来たときからあるし、鳴っている音っていうのは頭の中にずーっとあるから。アコギだけで弾き語りのライヴやってるときでも、オレの中では、例えば1曲目の"静かな世界へ"のスライドギターの音だったり、裏で入ってる「ポンポンポン」っていうキーボードの音とかが全部鳴ってるのね。だから、それを形にして録っていくだけでよかった。
-- ひとりでいろいろやってみて、どうですか?
今回初めて自分でプロデュースして、自分の名前でアルバムが出るわけだから、「ここカッコいい」とか「カッコ悪い」とか言われたときに責任もてるようにしないといけない。だから本当に細かいところまでこだわってレコーディングして、今までだったら人から「こうしたほうがいいよ」って言われたら「あぁ、そうかな。じゃあそうしようか」っていうふうに譲ってたところがなくなった。オレが自分で作ってるんだからオレの好きなようにしよう、後悔はしないようにしようと思って。だからエンジニアの人も自分が好きな人とやったし、たくさんやりとりもした。こういうところを直してほしいとか、正直に話したし。そうしたらそれ以上のものが返ってきたしね。
エンジニアの安宅さんとはピールアウトでは『one』と『エイプリル・パッセンジャー』で一緒にやったんだけど、その当時はまだオレも技術がなくて、対等に仕事できてないなーっていう気がしてたの。今回はお互いすごく対等にやれたなって実感がある。演奏にしても歌にしても、ちゃんとしたものが出せたと思う。そういった意味で、プロとプロとしてきちんとした仕事ができたかな。
ここで順調そのものだったレコーディングのこぼれ話を少し。
-- すでに頭の中に流れていたという"静かな世界へ"のスライドギターは近藤さんがリクエストしたんですか?
あれは花田さんが弾いてくれたんだけど、事前にスライドやってくださいとは言ってないんだよね。自分の中ではああいう音が鳴ってたから、弾いて欲しいな〜とは思ってたんだけど。そうしたら、レコーディングの時にオレ何にも言ってないのに花田さんがボトルネックを出してポンと机において、なにげなくスライド弾き始めたから「あー、やっぱりそうなんだ! 伝わってたんだ」と思って。うれしかった。
-- この人にこの曲を弾いてもらおうというのは早い段階から決まってたんですか?
ちゃんと決めたのはそれぞれにOKもらってから。だけどイメージは頭にあったから。花田さんだったらすごく荒野が見えるような、アメリカっぽいギターを弾いてもらいたいなとか、山口さんだったらフィードバック。山口さんのフィードバックは聴いてるだけで泣けるから、どうしてもそれが欲しかった。ヤマジくんだったらロックなフレーズを弾いてもらったら絶対カッコいいはずだし、ヒサシくんはヒサシくんそのままのギターをドンと弾いてくれればいいと思ってた。結果的にそれぞれ『こういうギター弾いて欲しい!』っていうものを弾いてもらえて、すごくバランスが良かったと思う。
-- 全部がやりたいように、なりたいようになってますね。
そう。やるべきことは自分の中で決まってたから全然煮詰まったりすることがなくて、その中でバンドのメンバーからいろいろアイディアがでてきたりもして。レコーディングがすげぇ楽しかった。スタジオにいたエンジニアのアシスタントの子が『いままでで一番楽しいレコーディングでした』って話してたくらい。その人は毎日いろんなレコーディングをやってるわけじゃない? そういう人が『一番楽しくて、その時録ったテープを毎日聴いてます』っていってくれて、それはすごくうれしいことだった。それだけ、行く場所を目指して録っていって、それがどんどん形になっていくのが見えやすかったんだろうね。
こうして3月末にアルバム『近藤智洋』が完成した。5月1日から収録曲"静かな世界へ"がmf247という音楽配信サイトで試聴を開始。さらに全曲を5月27日の三軒茶屋グレープフルーツムーンのワンマンで聴かせてしまう。発売前にここまで中身をオープンにするのも珍しいと思うのだが、その背景にある想いとは?
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interview and photos by wacchy
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2006
Interview : 『鳴っている音は自分の中にずっとある。』:(06/05/12)
『今伝えたいことを、今の声で。』:近藤智洋(06/05/10 @ 下北沢 440)
『多彩な力を感じてほしい』:近藤智洋(06/04/22 @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン)
声の続きが観たくなる:コントロール・フリーク!!(06/04/21 @ 吉祥寺プラネットK)
『近藤智洋・ライヴ週間記』 : 下北沢/札幌/旭川/福岡 : 近藤智洋(06/03/16-23 @ Tokyo,Sapporo,Asahikawa,Fukuoka)
photo report:Hariss(06/03/19 @ 旭川カジノドライウ゛)
下北沢のような…、でも間違いなく札幌の空気 : In The Air(06/03/18 @ 札幌スピリチュアル・ラウンジ)
photo report : Tomohiro Kondo(06/03/16 @ Shimokitazawa Club Que)
photo report : Beyonds(06/02/17 @ Daikanyama Unit)
楽しくてカッコいい。それがアンダーステイトメンツだ! : アンダーステイトメンツ(06/02/02 @ 新宿ロフト)
進化するアコースティックイウ゛ェントF.O.V : Focus On Voice Osaka 2(06/01/21 @ Shinsaibashi Club Jungle)
2005
声の表現者 : Focus On Voice Osaka 1(05/10/28 @ Shinsaibashi Club Jungle)
三色音色 : 近藤智洋、花田裕之、古明地洋哉 (3rd Oct @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン)
夢うつつ : Jude (7th Oct @ 渋谷AX)
「帰れっ!」て言われても帰らない!! : Lonesome Dove Woodrows @ Shimokitazawa Shelter(5th Oct '05)
笑顔の種をもらった夜 : the castanets (19th Sep @ 下北沢クラブ・キュー)
真っすぐにロックする男達 : Bandwagon (17th Sep @ Shimokitazawa Shelter)
Nobuo Shinohara & Michio Joh : Focus On Voice V (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
photo report : Tomohiro Kondo (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
photo report : Hiroya Komeiji (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
photo report : DUSK (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
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場所がなければ自分たちで作ればいい : 激初期衝動シンポジウム Vol.5 feat.ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (27th May @ 大阪サンホール)
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column : あの歌が聞こえる : ピールアウト (23rd May)
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追う者と受ける者が出会う特別な夜 : ピールアウト : (27th Mar @ 下北沢クラブキュー)
特集『コンドウトモヒロ・歌の色』 : コンドウトモヒロ : (21st Jan @ 札幌サウンド・クルー)
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