Interview with ズイノシン (10th Jul '05)
現時点、最高のバンドである理由
- Intro -
今日はどんな嘘ついて、どんないらんことして、どうやって楽しんでしまおうか...
と思っていた今年の4月1日。コレは嘘なんじゃないかというイベントに参加しているうち、自分の嘘などどうでもよくなったことを覚えてる。ズイノシンとあふりらんぽが原宿ラフォーレ前(明治通り沿い)でフリーライヴをやった。
そのとき観たズイノシンのライヴは混乱と爆笑を同時に巻き起こすため十分な情報量で襲ってきて、見事なまでにボクの価値観をガップリ食ってしまった。ライヴ後、ちょっとした錯乱状態でカフェに入って『アレはいったいなんだったんだ』とアタマのなかで反芻した事実がそのインパクトを証明している。
ちかごろズイノシンは悪名高き"ナウい大阪バンド軍"のひとつとして知れ渡り、アンテナの立ったイベント企画者からオファーが飛び込んでくるようで、最近は東京でも出没率が高かった。バンドはギターのカコイヨシハル、ベースのヨシカワショウゴ、ドラムの砂十島NANI、この3人で構成され特に歌といったものは無く、砂十島NANIのインカム・マイクから記号のような発信音がピコピコこぼれるといった感じ。
極彩色のコスチュームと空間歪曲系のサウンド感、アナーキーに腰を据えたズイノシンの音楽と、抗うばかりのパンク・ロックとは歴然としたベクトルの違いが感じられ、「オモシロイと思ってることをやってるだけ」なスタンスの力強さに、間違いなく圧倒される。常に変化する"パンク"の現在進行形をいってるのかも知れない。とはいえパンクだけどパンク・バンドじゃないって言うか、まぁそのへんは難しいわけで(インタヴューでは自らパンク・バンドだと言っているが……)。
インタヴューの30分程、一語一句にわたり自分たちのコトバでギッシリ詰め込んで話をしてくれた。そこには、つい誘導的な質問を投げかけてしまったときも「それは違くないか?」と道を正してくれるような鋭さと共に、頼もしくなるほどのアナーキズムがあった。
ここまで真面目っぽく導入文を書いておきながら、インタヴューはワイワイガヤガヤやっている印象を受けるかも知れない。でも、コトバの端々に見え隠れするちょっとしたニュアンスを掴むときっとオモシロイ。それでは前置き長くてすみませんでしたー。どーゾっ!!
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Interview by toddy and photos by saya38
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