Interview with Dennis Morris - Lively Up Yourself - Bob Marley 60th birthday exhibitionによせて (16th Feb. '05)
- Part 4 -
東京 〜 ロンドン 〜 ジャマイカ
---- ところで、日本はどうでした?
「東京はファンタスティックだったね!」
---- 東京以外にどこかに行かれました?
「大阪、長崎…」
---- 東京と大阪で違いとか感じました?
「そうだね。でも、いずれにしても日本の人達はとてもフレンドリーと思ったよ。日本、東京、素晴らしかった。」
---- 去年の来日が初めてでした?
「いいや。 何度も行っているよ。でも、自分の作品を日本でちゃんと紹介するのは、あのセックス・ピストルズのエキシビションが初めてだったんだ。日本の人は僕がどういう写真を撮ってきたかを知っている。でも、それを目の当たりにする機会はなかったんだ。バンド、僕を通じてあのエキシビションを見に沢山の人達が来てくれた。 多分…2万人くらいは来てくれたんじゃないかな?
---- 日本の若い人達と話たりしました?
「沢山の人と話をしたよ。」
---- どうでした?
「グレイト。みんな僕の作品のことを知っていたし、本をもっていたり、僕のいたバンド(Basement Five)のレコードも持っていた人もいた。キッズが僕のレコードにサインしてくれって言って来たんだ(笑)。音楽に対してものすごく情熱的だよね。」
---- ボブ・マーリーの次にセックス・ピストルズの写真を撮り始めたわけですよね。
「そう。」
---- ボブ・マーリーもそうですが、セックス・ピストルズとも長い時間を共に過ごしていたかと思います。この二つのバンドの写真を撮っていて何か違いを感じたりしたことはありますか?
「基本的には同じだったと思う。違いと言えば、ボブ・マーリーはジャマイカに於いて反体制を唱え、セックス・ピストルズはイギリスに於いて反体制を唱えた。だから基本的には違いはない、というか、同じアプローチをしていたと思う。」
「(セックス・ピストルズの撮影では)僕達はユニットとして非常に近い関係にいた。だから僕は撮ろうと思った時にどんどん撮影し…。そうだね、僕達は常に一緒にいて彼らの自然な姿を撮り、決してスタジオでポーズをとった写真は撮らなかった。だから、僕自身がセックス・ピストルズというユニットの一員だった。僕はギターを弾けない。その代わり、僕のバンドでのパートはカメラだったということさ。だから、(ボブ・マーリーと比べて)自分のやっていたことも大して変わったことはしていなかったよ。」
---- なるほど。え、じゃあ、セックス・ピストルズをスタジオで写真を撮ったことがないんですね?
「ない。一度もね。そう、例えば、あの写真もそうだけど(ボブ・マーリーがジャンプしている写真を再び指差して)、あれはキング・ロードで撮ったし。」
---- え?! あの写真はスタジオじゃないんですか? 写真の説明に“キングス・ロードで撮影した”とあったから、私は“キングス・ロードにあるスタジオで撮影した”と理解していたんですよ!
「違う違う(笑)。セックス・ピストルズもそうだけど、スタジオで撮影したことは一度もない。まあ、せいぜいホテルの部屋くらいだね。」
---- ということは、あなたの写真は基本的にどれもライブ写真というかロケーション写真…。
「そうそう。僕みたいなタイプの写真家はまず光がどう生かせるかをちゃんと理解していなければいけない。そして被写体自身の人間的側面を見極める。もし素晴らしい写真を撮りたいと思ったら、被写体と緊密になる。そして被写体をリラックスさせる。これはとても重要なことだ。それから、被写体が何を考えているかを理解するように努力する。わかるだろ?」
---- はい。
「“第3の目”と呼ばれるものがある。“第3の目”とは、そうだね、見る(see)という単語があるだろ?それは、ここ(目を指差す)じゃなくてここ(頭を指差す)で見ることを言うんだ。そう、そうやって見て写真を撮る。わかるだろ?そういうことさ。」
「例えば、写真を“見る”とする。 それは誰でも見る(look)。でも、視る(see)人はほとんどいない。誰でも聞く(listen)、でも聴く(hear)人は少ない。だから、見る(look)のではなく視る(see)んだ。聞く(listen)じゃなくて聴く(hear)。それがとても重要なんだよ。」
|
|
Interviewed and photo by izumikuma
|
|
|