THE SURF COASTERS (中シゲヲ)
年末年始特別企画WAITIN' 4 SURF-part4- サーフコースターズと呼ばれた男
- part2 -
----『EASTER!!』は音楽性の幅がすごく広いアルバムですが、ナオタカさんの音にまだ迷いがありますよね。
「んー、迷いがあるっていうかね…あのー…要するにほら、そん時って…もともとやってたナオタカ・スタイルのまんまうちの音楽をやるってことになっちゃったから、やっぱちょっと違うのね。ノリ方とか。…いわゆるそのサーフの…こうズッタタズッタ、ね、疾走感みたいのが薄れるってのが。で、ナオタカが元々もってたものと、うちらを少し歩み寄らせて…音楽の幅を広げてしまえと…苦渋の策(笑)…でも、問題があったのはその後の『L'esprit』ん時で。曲も出来ないし…どうしていいかわかんないっていう。だから、たぶん…あっ、『L'esprit』がたぶん一番迷いのアルバムだ(笑)…あれは…俺のギターの音も…、結構歪んだ音だったりするでしょ? ちょっとね、オルガンとのバランスとかで悩み入っちゃったのもあるのね。」
----オルガンの音…、そうですね、ギターとぶつかるかもしれませんね。
「同じ所にいるから…周波数的にね。で…それを…どううまく回避するか…っていうのが。最後まで結局わかんなくて。…『L'esprit』のツアー終わって、もうやーめたと思ってしばらく休業してたのね。半年間だけど。そん時にナオタカと二人で会って話したりとかして。で…、これは凄いナオタカに感謝してんだけど…あのー…今までさ、ベンチャーズとかそういうのに全然興味をもたなかった人がさ、一生懸命聴いてると。…でー…なんだろ。サーフを…客観的に考えると…、あれやこれややるんじゃなくて、凄くストレートな…ことをやった方がいいんじゃないかって…ことを言われて。オレも実はそう思ってたわけ。で、栗ちゃんに至ってはずっと言ってたわけ、ぼそぼそっとね(笑)はっきりとは言わないけど。あの人、実はバンドの要っていうか、何も言わないんだけど。…そういうことなのかなあとか、いろいろ考えて…んでまあ…なんとか、年明けくらいにはやれるかなってなった時に、まあー、うまい事話が進んで、コロンビアから出すからってんで。だから、『Surf Attack』は…そういう意味では曲作るのもすごい楽だった。」
抜けたアルバムですよね。
「うん、全員がこれでよかったんだってなったから(笑)」
----すごい、聴いてて気持ちよくて。あ、サーフコースターズが帰ってきたっていう。
----「…そうだよね(笑)オレもそう思ったもん。あー、これこれって(笑)…あのー…例えば、ストレートなことをやっててもアレンジとかこう…ね、いろんなことやってみたりとかさあ、展開つくってみたりとか、そういうとこあんだけど、そういうのもう一切なくしたらどうなるんだっていう。もうストレートに一番と二番しかありません!(笑)昔のレコードって全部そうじゃない? 一番と二番くらいしかなくて、二分くらいで。…そう思って…作った、からね。」
----その『Surf Attack』でツアーが始まって、その後、初のアコースティックアルバム『p.m.』が。
「うん、そう。コロンビアから話きて。なんかその…今、死語かもしんないけど癒し系みたいなカンジのって、実はデビュー当時から言われてて。当時、ヒーリングって言葉があって。アルファ波が出るようなヤツ…なんスかそれ、みたいな(笑)…俺ね、そういうのぜんっぜん興味なかったの。ジョージ・ウィンストンとかああいうの好きなんだけど、自分がやるやらないとはまた別だから。で、ぐるーって一周まわってきたらねえ…こんくらいの歳になっちゃうと、まあやってもいいかって。…昔言われた時にねえ、やっておけばブームに乗れたのかもしんないけど(笑)」
----でも、そこでブームに乗ったとして、今やりたいことがやれなかったらどうする?(笑)
「(笑)まあ、むずかしいとこだけどねー。そういう人生はそういう人生でアリだとは思う(笑)…だってあれだもん、ポールモーリアの…小西さんと一緒にやった時もね(『 NAKA SHIGEO plays PAUL MAURIAT 』当時PIZZICATO FIVEの小西康陽がプロデュース)やっぱそういうヒーリングもんでみたいな話があって。で、発売されてさ。渋谷のHMVいったらちゃんと…試聴機に入ってるわけよ。下がオレだったの。上がね、教授(笑)」
----(爆笑)坂本龍一は手強すぎる。
「あー、こうやってやんなきゃダメだったのかあって(笑)教授、すっごい売れたもんね。やっぱオレ、逆行ってんだあって(笑)」
----無理に逆行してるっていうよりは、やってたら…あれ? みんな逆向きだ、みたいな。
「やー…ねえ?(笑)…ある意味狙って逆行してんとこもあるのね、世の中こういう方向に行ってるからあえて逆にいってやろうみたいな…なんか…ちょっと…ひねくれてるみたいな…ね。そういうのがある。サーフ始めた時もね。」
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interview by yuka and photo by naoaki
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