ボタン 中川敬 (Soul Flower Union)

続 : 極東戦線異状あり - part3 -


Soul Flower Union
----ある意味、音楽が好きな人間として、とても自然ですよね。

「うん。例えばアイリッシュ・トラッドやったら、最初ドーナル(・ラニー)と出会って。自分のソロやるときに、当初、チーフタンズとやりたいってレコード会社に要望して。チーフタンズのバックで『満月の夕』をやってみたいってレコード会社に言ったら、プランクトンの方に話がいって、プランクトンの川島恵子が「中川くんだったらチーフタンズじゃないよ、ドーナルよ」っていうことで、ドーナルがちょうど来日してて会ったらいきなり意気投合してしまって。ドーナルのことって実はあまり知らなかってん、それまでは。ただ、このオッサンやったら任せられるな、って。これはもうパーソナリティーやね。

 そんな感じでドーナルと出会って。で、まぁドーナルとレコーディングするんやったら、アイリッシュ・トラッドな曲作ろうかな、と。俺は結構そういう所があんねん。ミーハーな所がね。で、そのときできたのが『潮の路』。個人史の流れで振り返ると、例えば花房さんがソウル・フラワー・ユニオンをレヴェラーズとやらせてくれたときがあったけど(1994年)、あのときはまだ「用意」できてなかった気がするねん。まだ自分らのことで精一杯やった時期でね。

 ところが、あの一年後に震災が起って、モノノケ・サミットを始めて、ちょうど沖縄とか、アイヌとか、コリアンの文化と出会ったすぐ後の頃で、とりあえず神戸のジジ・ババと遊ぶ上で民謡をやろうと。労働歌も歌いたい。革命歌も歌いたい。でもまぁ民謡をやろうと。琉球民謡、アイヌ民謡、朝鮮民謡、 で、もちろん自分らヤマトンチュやからヤマトの民謡もやろうやないかと。で、そういうものを歌い始めるとね、そのうち、ドーナルを筆頭に、海外のミュージシャン達と出会うと、すごく自然と出会えるんやね。あれは不思議やったね。対等な感じが当り前にあってね。

Soul Flower Union  レヴェラーズのときはね、ある意味「なんでお前ら日本に来て英語ベラベラ喋るねん。俺はお前らの国(イギリス)で日本語ベラベラ喋らんぞ!」みたいな感じの出会いやったよ、なんか(笑)。そういう感じやったんよ、あの頃の俺は。でも、やっぱりモノノケ・サミットがデカイかな。やっと『地に足の着いた音楽をやっている』って感じになったんやろうね、たぶん。自分らにもある。ドーナルにもある。レヴェラーズにもある。自分らの歌があるってね。

 そういう所でやっと対等に出会える感じがしたというか。後付けやけどね、こんなん。そのときはそんなん思ってないけど。今から振り返るとね。なんか根拠のない自信があったね、すでに。モノノケ・サミット始めた頃の俺らには。例えば、単純にニューエスト・モデルみたいなバンドがドーナルたちと出会っても、こいうふうにはならなかったやろなって気がするねんね」

-->to be continued


interview by ken and photo by hanasan

Vol.2 : Intro / part1 / 2 / 3
Vol.1 : Intro / part1 / 2

*BRINGING IT ALL BACK HOME-アイリッシュ・ソウルを求めて

 イギリスのBBCが91年(だったと思う)に放送したドキュメンタリー『BRINGING IT ALL BACK HOME』のサウンド・トラックとして発表されたアルバムで、オリジナルは91年に発売されている。アイリッシュ・トラッドがアメリカのカントリー・ミュージックやブルーグラスの源流であり、その流れとブルースが重なってロックンロールにつながっていくというのが一般的な(そして、おおざっぱな)ポップ・ミュージックの歴史ということになるんだろう。その一連の流れにあるアイリッシュ・トラッドの代表曲を、代表的なミュージシャンによって録音したという作品で、アイリッシュ音楽界(アメリカのアイリッシュも含む)の名だたるミュージシャンが数多くこのプロジェクトに参加している。なかでもホットハウス・フラワーズが演奏する"Lakes Of Ponchartrain"は感動もの。そのヴォーカル、リアムが原宿アストロホールでこの曲を演奏したとき、オーディエンスにいた中川敬が「この曲、なに?」と周囲の人間に尋ねていたのが印象に残っている。


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Soul Flower Union

" 極東戦線異状なし!?"

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Soul Flower Union

" 風ガハランダ唄"

12曲(内新曲が9曲)入りアルバム



*1995年、阪神・淡路大震災の救援活動から発足し、10年目を迎えたボランティア団体「すたあと長田」ですが、今年12月までに事務所の立ち退きを迫られています。彼らをサポートするための企画です。協力してください!
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" シャローム・サラーム"



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