ボタン 中川敬 (Soul Flower Union)

続 : 極東戦線異状あり - part2 -


Soul Flower Union
----例えば訴えたい事があって、そういう言葉の力と、バンドとしての音の響きと、曲を作る上で歌詞と音の比重っていうのはどちらが重いんでしょうか?

「わからない。知らん、そんなこと(笑)。ただ俺の場合はっきりしてるのは、エレキギターを大音量で鳴らしたかっただけやねん、初め。キース・リチャーズになりたかったわけやね。高校1年生くらいの頃かな。ピート・タウンゼントとかキース・リチャーズになりたかった。とにかく、そういう“なにかがしたかった”っていう延長線上にあんねんね。で、べつにジャズやインストでも良かったんかもしれなかったんやけど、俺は歌が歌いたかった。なんかね。それがラヴソングでもよかったんかもしれへんし、童唄でもよかったんかもしれへんけど、とにかく歌は歌いたかった。

 で、ニューエスト・モデルを18歳とか19歳くらいのときにやり始めて、もう20年以上歌を歌ってるわけやけど…メッセージというか、歌いたいことがあるから歌手になろうって順番になったことは一回もないね。俺のなかで。とにかくロックンロールがやりたかったんやね。

 確かに言いたいことはいっぱいあるねん。たぶん三歳くらいのときからあったと思う(笑)。でもそういうことは、こういうインタヴューの場があったりとか、結構喋れるねんね。この口も良く動くし(笑)。だからなにがしかのメッセージを伝えたいから音楽をやってるっていう順番ではないねんね、俺の場合。ただ反映される。自分の考えてることが、歌詞に」

----音楽というのもメディアの一つと考えたことは?

Soul Flower Union 「あぁ、ない、ない。もっと身体に近いかな、音楽って。俺に近い。あんまり分けて考えられない、音楽だけは。阪神タイガースとかやったら、もうちょっと距離を置いて、自分と分けて考えられるけどね(爆笑)」

----今のソウル・フラワーであったりモノノケ・サミットの、民謡的、民族的な要素を血肉化していく過程で、なにかひらめきがあったんでしょうか?

 「それは無数にあるからねぇ。一番最初、ニューエスト・モデルの頃とかね…これ長いインタヴューになってもいいねんなぁ?(笑)。 当初、ローリング・ストーンズとかザ・フーとかビートルズとか、まあ60年代のものが好きなガキやったんやけどね。時代はパンクの頃やったけど、はじめ俺はピンと来なかってね。だから、そういうものから始まってるから、シカゴ・ブルースだったりとかモータウンだったりとかレゲエだったりとか、そういうものに比較的行き易かったというかね。ファミリー・ツリー的に。

 結構、ロック・マニアやったから、14〜5の頃から。で、初めはストーンズのコピーバンドとかね、村八分のコピーバンドとかね(笑)。ザ・フーの曲もやってた、みたいな。で、歌いたくなって、途中で。それでストーンズとかになると俺らよりも一つ上の世代のもので、俺のものじゃないなっていうのがどうしても出てきてね。『セックス、ドラッグ&ロックンロール』の、なんか粗悪な模造をやってるっていう感じも上の世代にあって。

 そういうときに登場したのがポール・ウェラーとかジョー・ストラマーみたいな連中の、音楽、加えて“立ち振る舞い”やね。そういうものがジャストに響いた。ジェリー・ダマーズもいたし、ビリー・ブラッグもいた。で、自分のバンド作らなあかん!って。それがニューエスト・モデルで、初めて“歌おう”と思ったんやね。

 で、リッケンバッカー330を買って(笑)。最初ザ・ジャムみたいなバンドやろうって2、3発ライヴやったら、ちょっと違うなって。じゃあオルガン入れてスモール・フェイセズのパンク版でいこうとかね。ほんとそんなバンドやってん、最初。でも、そっからどんどんライヴとかやって、いろんな出会いがあったりするとね、元々なにか一つのことだけに熱狂するっていうのが向いてないんかもしれないけど、どんどん変わっていくねんね。なんかね。次はPファンクや!とかね(笑)。で、まぁ、どんどんどんどん変わっていって。だから沖縄とか、アイヌとか、アイリッシュとかそういうものに関しても、俺個人のミーハーな要素が関係してるような気がする。あんまり学術的な研究の果てにそこに行き着いたとか、そういうもんじゃない(笑)。いたってシンプル。格好いいと思ったんやね」



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Vol.2 : Intro / part1 / 2 / 3
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" 風ガハランダ唄"

12曲(内新曲が9曲)入りアルバム



*1995年、阪神・淡路大震災の救援活動から発足し、10年目を迎えたボランティア団体「すたあと長田」ですが、今年12月までに事務所の立ち退きを迫られています。彼らをサポートするための企画です。協力してください!
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