ボタン 遠藤賢司

不滅の男、エンケンの声を聞け vol2.

-- part4 --
遠藤賢司

 小説家の志賀直哉の名前もあがったが、ここエンケン仕事室には、大量のレコードと 一緒に、本もたくさん積まれている。

「俺の中では小説も絵も映画も、何も差別はないんだよね。ジャズも、ロックも、演歌も、俺のなかでは全然差別がないのと同じで。差別を作っちゃうっていう人は悲しい人だなって思う。そういう人と話をしてくだらないと思うのは、『日本はイラクに兵隊を出すべきでない』って言ってるわりには、絶対的に話の内容がアメリカの被占領民なんだよね。どうしたって日本人としての自身とのバランスとってなくて、向こうの方がいいってところから発想してるから。哲学でもなんでもそういう風に考えてて。『アイデンティティー』って言葉が一人歩きしてるじゃない。『アイデンティティー』っていうのは『魂のよりどころとか魂のふるさと』だけでいいと思ってるんだよね。『自己同一性』だとかそんなこといわなくていいと思ってるんだ」

遠藤賢司  それぞれが持つ自分の『魂』について、こんな話も聞かせてくれている。

「俺ね、サッカー好きなんだけど、サッカーでも何でも本場は自分の魂だと思ってる。本場は自分の魂なんだよね。日本人は絵の本場がパリだったり、オペラはイタリアだ、演劇がブロードウェイだとか、くだらないことばっかり言ってるよね。自分で作れよって思うんだよ。恥ずかしくてもいいから、失敗してもいいから、自分の言葉で語るのが一番難しい大事なことだと思ってる。何にしろ自分の魂が本場なんだよ」

 挑戦に失敗して、自分が傷付くことは誰だって恐い。でも、それを乗り越えなければ、本当に心を打つものはできないのかもしれない。

「もの作りの根本は、自分だったらこういう映画を見たいなっていうのを作れるやつが俺は一番すごいと思う。俺だったら映画館でこういう映画を見て、楽しみたいなっていう。そういう音楽なり、小説なり、映画なりを書けるやつが一番すごいよ。それは自分の魂が本場だからだ。それを言うからには、絶対的な努力っていう責任感が伴うわけじゃない。日本の人って言い切らないんだよ。そこで逃げちゃうんだよ。責任には努力が必要だから」

「『人情は日本人の特性』とかいうけど、人情なんかどこだってあるよ。日本人だけ人情があるって言ってるのはおかしいと思う。どこだってお父さんもお母さんもいるし、病気で倒れてる子供もいるし、金持ちもいるし。どこの国だって人情はあるよね」



interview by rad and photo by hanasan

vol.1 Intro / part1 / 2 / 3 / 4 / 5
vol.2 Intro / part1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6

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遠藤賢司

"四畳半ロック" デビュー30周年セルフカバー作)



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Kenji Endo

"純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集"


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compilationなど
"1969フォーク・ジャンボリー" (live 3trax)
"1970フォーク・ジャンボリー" (live 1track)
"アシッド・フォーク・ヴィジョン" (compilation 3trax)
"1971フォーク・ジャンボリー vol.1" (live 3trax)
"第4回フォーク・キャンプ・コンサート" (live 1track)
"黎明期ライヴ!" (初期のライヴ10曲収録)
"GOOD MORNING JAPAN~ハガクレTHE BEST" (compilation 1track)
"ニューロックの夜明け 番外編9 キング・ニューロック・シングル集" (2trax)
"ニューロックの夜明け番外編3 Toshibaエキスプレス・ニューロック・シングル集" (3trax)
"ニューロックの夜明け番外編 Polydor・ニューロック・シングル編『 自由に歩いて愛して 』" (2 trax)
"パック・イン・ミュージック" (1 track)
"URCアンソロジーVol.1 URCの誕生" (1 track)
"ニューロックの夜明け番外編4 『 URC“発禁”ライブ・セレクション 』" (2 trax)
"テクノ歌謡コレクション*King編 エレクトリック・ラブ・ストーリー" (compilation 2 track)他

DVD
"ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.6" (7 trax)
"FANDANGO NIGHT 2003@新宿LOFT" (1 track)
"ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.9 ROOTS MUSIC 音楽祭1 " (4 trax with 中川五郎、高田渡)

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ボタン2004

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