遠藤賢司
不滅の男、エンケンの声を聞け vol.1
-- part4 --
●自分が人前で歌うようになった理由って何でした?
「単に歌いたかった、それだと思うよ。それ以上はいらないと思う。人の前で歌いたいっていうのは、さみしいからだよね」
エンケンが歌う理由は明快だ。そして、歌を作る過程をこう教えてくれる。
「歌は、物は、人前に出すんだったら単純化するべきだと思うんだよね。グジュグジュと自分で迷った言葉でひとつの言葉に尾ひれをつけてくと、その分、音の部分でつまんなくなってくるよね。屁理屈ばっかりになっちゃうから。俺は歌を作るときは一本の映画を作ることだと思ってるのね。歌詞は脚本なんだよね。『あなたが好きです』とか、そういう言葉と、あとは音で言葉と対等のBGMをつくってやればいいと思ってるから。虚飾の言葉はまったくいらないよね」
余計な飾りを取り払った言葉で語ることがどれだけ難しいか、それを実践してきたエンケンは、もちろん分かっている。
「虚飾ってことは自分でわかってないってことだと思うんだ。なんで人の前で歌うかってことがわかってないよね。なんで人の前で歌うかっていったら、さみしいからだと俺は思う。それは誰かに聞いてほしいんだよ。じゃなくちゃ部屋の中で歌ってればいいんだもの。ただ、『あの人だったらどう思うかな』っていう部分があるわけじゃない。その相手が好きな人だったりして。そういう部分を込めつつも、自分の中でこれは恥ずかしい言葉だなって整理しながら、歌詞は作っていくものだと思うんだ。なにしろさみしいから歌うんよ」
そして、こう続ける。
「日本ってそういうの(人前で歌うこと)を出たがりとか、曲解する人いるじゃない。全然違うよね。本当にまっすぐと責任を持って立ってるんだったら、そういう言葉は絶対でてこないと思う。だってみんな出たがりだもん。だいたい、お母さんのお腹から飛び出すことも出たがりだよね。お父さんの精子が、他のみんなをけたおしながら、たった一匹たどりついて、お母さんのところに着床するわけだよね。そんなやつが歌うんだもん。みんな出たがりなんだよ。出たがりだってことをちゃんとみんな表明するべきなんだよね。
「出たがりじゃなかったら、歌う必要もないし、物を作る必要もなんにもないと思う。『俺はこう思うんだ』ってちょっと聞いてほしいんだよ。それがたまたまレコードになっていっぱい人が聴いてるかの差であって。生きてる限りみんな一人一人歌を歌ってるわけだもんね」
interview by rad and photo by hanasan |
mag files :
photo report (04/04/08 @ kameria hall) : photo by izumikuma
photo report (04/01/31 @ Kichijoji Star Pines Cafe) : photo by hanasan
エンケンは... 永遠に不滅です! (00/9/13 @ Shibuya On Air West) : review and photo by hanasan
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The official site of
Kenji Endo
http://www.enken.com/
live schedule : (予定)
guest : Shigeru Suzuki
5/25 (tue) : Kyoto Takutaku
5/26 (wed) : Shinsaibashi Club Quattro
5/27 (sat) : Nagoya Tokuzo
6/3 (thu) : Shibuya Club Quattro
*詳しくはこちらでご確認ください。
previous albums :

"東京ワッショイ" (傑作中の傑作です)
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"純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集"
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