遠藤賢司
不滅の男、エンケンの声を聞け vol.1
-- part2 --
●子供のころ、歌を歌ったりはしてました?
「"一寸法師"とか歌ってたかもしれないね。"森の子やぎ"とか。歌謡曲はその後だね。(当時は)戦争が終わったあとでしょ。だから親父がいつも軍歌を歌ってたことは確かだね。東海林太郎の歌とかね」
やがて中学校に進んだエンケン。ここでもぶっ飛んでいるというか、やることが普通じゃない。
「俺にとってギターを弾いて歌うっていう形は、植木等のスーダラ節が最初かもしれない。俺は中学校のころ、すごくおとなしいやつで。先生に一曲ずつ捧げるみたいなのがあって、『遠藤も何かやらなくちゃいけない』って急に言われて。じゃあって言って、学校にあった掃除用の竹ホウキをギターにして、スーダラ節を歌って教室を走ったんだよね。普段すごくおとなしいやつだから、みんなびっくりしちゃって。職員会議でも『あいつ大丈夫かな』って問題になってね(笑)。多分、それがギターもって演奏してる俺の原型かもしれない」

「中学校のときに校歌を作ったんだよ。学校で校歌を作るっていって、歌詞はもう決まってたんだけど、曲を公募したんだよね。その時、みんな一生懸命やってるんだなって感じはあって。俺は学校行く前に木琴でパカパカって曲を作ったら、それが一等賞になって。朝礼のときに謄写版で作ったプリントでそれがみんなに発表されて、『あ、俺だ』ってジンときちゃって。その歌をみんなが歌うんだよ。それで俺はいい気になっちゃって。うちのお袋が先生に、『遠藤くんちょっといい気になっちゃってる』って言われて(笑)」
こんなふうに曲を作ることはあっても、このときはまだエンケンはギターを手にしていなかった。18の時、不思議な一曲がエンケンの耳を捉える。
「ボブ・ディランの"ライク・ア・ローリング・ストーン"を初めて聴いて、『俺はなんかを作ろう』と思ったんだよね。なかったの、それまでは。なんかなりたいっていうのは誰でもあるけど、『なんか作ろう、なんか俺もやってみよう』と思ったのは"ライク・ア・ローリング・ストーン"が初めてだったの。1年後に友達の能登川信二君にギターを教えてもらって、それで始めたんだけどね。19のときだね」
"ライク・ア・ローリング・ストーン"の歌詞はもちろん英語。19才のエンケンにとって、というよりぼくたち日本人にとって、この曲の歌詞を100パーセント理解するのは難しい。
「俺、音楽って本当は言葉が分からなくても通じるべきだと思うんだ。例えばアフリカの人が太鼓を叩いてても、やっぱりいい音はいい音じゃない。俺は言葉も音として捉えて聴こうと思ってる。俺はボブ・ディランを訳して聴こうとは思わないの、全然。所々単語がわかるところを訳してみると、異国情緒があってかっこいいけどね」
「俺は四畳半に住んでて、浪人してたときは二畳に住んでたこともあってっていう生活をしてて、『生活体験は違うけど、恋人にフラれたりとか、人に殴られたら痛かったりとか、そういう気持ちだけは変わらないんだよな。だったら自分のことで歌おう』と思ったんだよ。訳してまで人のことを研究しようとか全然思わない。だってボブ・ディランはボブ・ディランだもん。俺はボブ・ディランの方が自分より優れてるとか全然思ってないから」
interview by rad and photo by hanasan |
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*Bob Dylan
まさかボブ・ディランを知らない人はいないと思うけど、数アルバムのなかでもこれはすごい。前作『Bringing It All Back Home』でフォークからロックへといった流れがあったんだけど、それから5ヶ月でこのアルバムがでて、それから1年を経ないで『Blonde on Blonde』と、まるで転がるように変化し、脱皮し、成長していくディランの代表作であるばかりか、ロックの名盤と呼ぶにふさわしい大傑作。
日本でも、このずっと前からディランに影響を受けたミュージシャンは数知れず、ディランズ・チュルドレンという言葉が生まれている。日本のディラン的なニュアンスで呼ばれたのが岡林信康で(デビュー・アルバムのレヴューはこちら)後に、彼がはっぴぃえんどをバックに歌ったのがディランとザ・バンドのコンビネーション(『Before The Flood』がいいよ)のようにも響いたものです。 |
mag files :
photo report (04/04/08 @ kameria hall) : photo by izumikuma
photo report (04/01/31 @ Kichijoji Star Pines Cafe) : photo by hanasan
エンケンは... 永遠に不滅です! (00/9/13 @ Shibuya On Air West) : review and photo by hanasan
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The official site of
Kenji Endo
http://www.enken.com/
live schedule : (予定)
guest : Shigeru Suzuki
5/25 (tue) : Kyoto Takutaku
5/26 (wed) : Shinsaibashi Club Quattro
5/27 (sat) : Nagoya Tokuzo
6/3 (thu) : Shibuya Club Quattro
*詳しくはこちらでご確認ください。
previous albums :

"東京ワッショイ" (傑作中の傑作です)
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The latest album is ;

"純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集"
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