RADIO CAROLINE ウエノコウジ インタビュー
「ライヴやりたいから、曲作って聴かせたい」 - part1 -
03年10月まで、Thee michelle gun elephantでベースをブンブン言わせていたウエノコウジ、ガレージバンド、ギョガンレンズの元ヴォーカリストであり、現在もVIOLETSのヴォーカリストとしての顔もあるPATCH、そして、元NEATBEATSのドラマーだった楠部真也が結成したRADIO CAROLINEがデビューアルバム「DEAD GROOVY ACTION」を完成させた。
本当に、もうゴキゲンとしかいいようがないロックンロール、ガレージ、ブルースがばっちし入っていて、8ビートのロックンロールのグルーヴが好きな人にとっては快哉を叫びたくなる作品だ。
札幌でアルバムのプロモーションで訪れたウエノコウジに、バンド結成のいきさつから、レコーディングなどについて話を聞いたけど、一番面白いのは、後半だと言うことだけここでは書いておこう。それって、作品と全然関係ねーんだけど。実に笑った。
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■ やっぱり最初は「一緒に飲んでて」
RADIO CAROLINEと酒はメチャクチャ相性がいいようだ。というか、それがなければこのバンドは始まらなかったとさえ言っていい。酒こそ触媒。今日もウエノコウジはビールを片手にインタビューに答えてくれる。そんなわけで、やっぱりRADIO CAROLINEのメンバーも元々は飲み友達としての付き合いが結構前からあったようだ。
「みんな、もう随分前から知ってるんで。PATCHだったら7、8年前からかな。PATCH、家が近かったんで、たまに一緒に飲んでて。一緒に音出してみようなんて話は4、5年前からしてて、時間が合えばやれればいいねなんて話はずっとしてたんだけど」
その4〜5年続いた飲み屋での話が急速に進むのは去年の1月に遡る。ちょうど、メンバーの時間が空いていた頃、ウエノがDJとして参加する大阪でのイヴェントがあって、DJで呼ばれてんのに、何故かそれがRADIO CAROLINEの出発点となった。
「DJで呼ばれていったんだけど、出るバンドがみんな友達だったんで『オレもバンドで出てえな』っつたら、『ああいいよ』っつうから。曲1曲もなかったんすけど『出てえな』っつって。じゃあやってみっかって。そういうことがないと多分もう動かんからねえ」
普通、順番はバンド結成→曲作り→ライヴって感じになるはずだが、彼らはそうはしなかった。とにかく『出てえ』。その気持ちを優先させたのだ。その気持ちがRADIO CAROLINEを結成させ、作品作りへ向かわせる。
「まずはその大阪のライヴこなさなきゃいけないから。全部カヴァー曲ってわけにもいかないしねえ。そん時作った曲が、(アルバムに)何曲か入ってる。『DEAD GROOVY ACTION』って曲なんて、たぶん、相当早いうちに、うん」
なんてことだ。その大阪のイベントがなければ、RADIO CAROLINEがこうしてアルバム『DEAD GROOVY ACTION』を出していることなんてなかったのかも知れない。
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interview by ysmz and photo by q_ta
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The Official Site:
RADIO CAROLINE
http://columbia.jp/radio-c/
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Radio Caroline plays "Dead Groovy Action"
6/21(月) 広島ナミキジャンクション
6/22(火) 福岡DRUM Be-1
6/24(木) 京都磔磔
6/25(金) 大阪十三Fandango
6/26(土) 名古屋E.L.L.FITSALL
6/30(木) 仙台JUNK BOX
7/02(金) 札幌ベッシーホール
7/05(月) 郡山♯9
7/06(火) 新潟JUNK BOX
7/08(木) 新宿LOFT
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*このジャケット・デザインのオリジナルは...
ジャズ・レーベルとして、おそらく、最高峰といってもいいだろう、ブルー・ノートの、名作中の名作『Somethin' Else』。一応、キャノンボール・アダレイの作品とクレジットされてはいるんだが、実際にはマイルス・デイヴィスの作品のようにも聞こえる。というか、ジャズ・ファンにはマイルスの『枯葉』のイメージが圧倒的に強い。このアルバムのオリジナル・プレスは数十万円で取り引きされるぐらいの名作で、レーベルを通じて活躍したリード・マイルスのデザインはいろいろなところでぱくられまくっている。例えば、Kenny Burrellの『Midnight Blue』とElvis Costelloの『Almost Blue』も、はっきり言ってまんまです。 |
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