ボタンThe Captains Interview

- part.5 -


GSのダサいとされているものも、引き受けていく気構えを持ちたい - 傷彦


●メンバーのキャラが立っていたり、ユニークなところって氣志團を思い出すんですが

  傷 : 「僕も最初は意識したんですね。氣志團好きだったし、インディーズから見てて面白いなあと思ってたんですけど、それで僕らと自分の中で比べたりしたときもあったんですけど、音楽的な根っこでいうとちがうなと思うし、人を楽しませようという心意気で見ると同じだと思う」

●今後はどういう方向に行きますか?

  傷 : 「GSっていうものが67〜68年ぐらいにものすごく流行って、歌謡曲の代表とまでなったという状況があって、ということは歌謡曲の要素が根強くあるんですよ。歌謡曲って今も残っていて、だとすれば、僕らがやっていることもメインストリームに乗っかっても通用するものになっていくと思ってるんですけど、今の段階でいうとまだGSの掘り下げが足りないし、もっと自分らも学んでいくべき部分が多いなあと思ってるんですよ。GSの純化が先なのかもしれない。と同時にいつでも通用するものも、いずれ広げていくために持っておく形になると思います。GSのダサいとされているものが世間一般にあるとすれば、それさえも引き受けていく気構えを持ちたい。ダサいというのが普遍的であったり、ずっと残っていくものであったりする可能性があるんで」
The Captains The Captains The Captains
The Captains The Captains The Captains 今残っているGSの人(注11)を見てどう思いますか?

  ヒ : 「活躍してすげえ格好いい。あんだけ昔から第一線でで活躍できるって憧れますね」

  傷 : 「あの時代の人っていうのはすごい幅広く活躍してるんですよね。マチャアキさんとか井上順さんとか、スパイダースばっかりになっちゃうけど『太陽にほえろ!』のサントラとか作ったりするじゃないですか(井上堯之)。色んな面でプロだったし、自分の個性を知っていたからあっちに行けた――まあ、消えた人もいる――ブームだったし」


●じゃ、残っている人で共感できる人は?

  ヨ : 「かまやつさん。やっぱり若い人とコラボレートしてたりするじゃないですかカヒミカリィとか。音楽的に新しいことを追究できるからすげえなと思います」

  ヒ : 「ジュリーさんはソロで歌ってたころは格好いい」

  傷 : 「ジュリーは格好いいよ。あの人はね、GS終わって化粧しはじめて日本のデヴィット・ボウイを背負った感じだったし、ニューウェーブも背負ったし、いろんなものを背負っちゃったね」
●今のバンドで共感できるのは?

  ヨ : 「航空電子、ゴーグルエースもそうですし、うきぐもっていうバンドがいるんですけど、はっぴいえんど的な日本語をすごく大事にしてメロディもきれいだし」

  ヒ : 「共演する機会が多いですし、刺激し合いながら――まあ、受けっぱなしですけど、彼らはライヴがとても魅力的なんで、やっぱり僕らも刺激を受けて頑張らないといけない」




注11)GSのその後
GSブームが終わり、バンドが解散したあと、それぞれの身の振り方があって面白い。沢田研二、岸部一徳(共にタイガース)、堺正章(スパイダース;ちゅーボーですよ!)、萩原健一(テンプターズ;マカロニ刑事)、寺尾聡(サベージ;ルビーの指輪)あたりは現在でも俳優・タレントとしてテレビや映画、もしくはソロ歌手として活躍しているので、ご存知の方も多いだろう。他に俳優・タレントには、鈴木ヒロミツ(モップス)、夏夕介(オックス;特捜最前線)、安岡力也(シャープ・ホークス;ホタテをなめるなよ)など。また、かまやつひろし(スパイダース)のように後のミュージシャンからリスペクトされていたり、山口富士夫(ダイナマイツ)のようにGSバンドのあと村八分を結成して日本のロックシーンに影響を与えた者もいる。音楽方面で活動していたのは井上堯之、大野克夫(共にスパイダース;太陽にほえろ!)、井上忠夫(後に大輔;哀・戦士)、三原綱木(共にジャッキー吉川とブルー・コメッツ;つなき&みどり)や加瀬邦彦(ザ・ワイルド・ワンズ)など。頭脳警察のパンタや近田春夫も末期のGSバンドがミュージシャンとしてのデビューだった。また、オックスの野口ヒデトのように真木ひでとと改名して演歌に転向した者もいる。もちろん、プロデューサーや芸能プロダクションの社長として裏方に回って成功した者、音楽評論家になったものなど、いろんな人材を輩出している。だけども、多くのものは音楽・芸能界から去っていった。中にはザ・ヴァン・ドッグズの千葉正雄のようにのちに新左翼の活動家になり派出所襲撃事件を起こして逮捕され、刑に服したあとも非転向を貫き活動を続けるという人もいたり、タイガースの岸部シローのように長年ワイドショーの司会を務めながら、借金問題で失踪して「お前がワイドショーネタになってどうする!」とつっこまれた人もいたりしてGSは奥が深いなぁと感じさせる。


The Captains
--> part6



interview, report by nob and photo by maki, saya38


The Captains Interview
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(in summer '03 @ various venue)
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