The Captains Interview
- part.1 -
「実は洋楽ばっかり聴いて育ってきたんです - ヒザシ」
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ヒザシ(以下、ヒ) : 「僕は中学のときにディープ・パープルにすごい衝撃を受けたんですね。基本的に好きな音楽は70年代ロック(注1)で、実は洋楽ばっかり僕は聴いて育ってきたんですけど、洋楽だけじゃなく日本に目を向けたとき、実は70年代に格好いい日本のロックバンドがいるんだということで、ある日、モップスというところにたどり着いたんです。70年に発売したアルバムなんですけど、モップスがまだGSにからんでいて、どんどんいろんなアルバムを聴いていくうちに『ああGSかぁ』というふうになったんです」
●ヒザシさんのギタープレイは、GS以降の奏法(注2)もありますよね
ヒ : 「明らかに影響受けています。70年代のハードロック畑で育ってきたもんですから、意識はしてないですけど出てると思います」
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●日本の70年代とかいうと、頭脳警察とか、そっちの方には行かなかったんですか?
ヒ : 「いかないですね。メロディがあるのが好きなんで。メロディ第一です。曲として聴かせてくれるのがすごく今でも好きで、そのスタイルでやりたいなぁと思っています」
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注1)70年代ロック: 広い意味では1970年代に出たロックバンドだが、ここでは70年代前半に活躍した主にイギリス出身のハードロックのこと。レッド・ツェッペリンやディープ・パープルが代表格。90年代ころからブラック・サバスの評価も上昇中だ。後のヘビーメタルに決定的な影響を与えているけども、ヘビーメタルと比べるとメロディアスでグルーヴがある。
注2)GS以降の奏法: ヒザシは、70年代にアラン・ホールズワースが開発し、エディ・ヴァンヘイレンが世界中に広めたタッピング奏法をちょっとだけ披露したりする。
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「父がカーペンターズが好きで、母がビートルズ好き - テッド」
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テッド(以下、テ) : 「まず初めに父がカーペンターズが好きで、母がビートルズ好きで幼少のころからずっと聴かせられてきたんです。で、60年代のバンド、ビーチボーイズとかホリーズとかソフトロック(注3)とか言われるものを聴いていたんですね。他にもソウルだったりジャズだったりプログレだったりたくさん聴いて影響を受けてます。GSとの出会いは、日本でもソフトロックのムーブメントがあったよということで――そこまで意識してなかったですけど――初めて聴いたのがカーナビーツですね。ゾンビーズのカヴァーで"好きさ好きさ好きさ"で、ファッションとか面白いじゃないですか。日本人がビートルズの格好しているなぁ、何だこの人たちは、っていう。で、テリーズとか聴きました。これは傷彦から勧められたんですけど、素晴らしいなあって」
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●みんな若いのに、そういう古いのはどうやって知るんですか?やっぱりレコード屋で漁るとか?
テ : 「昔からレコード屋行って漁ってるのが好きで。聴いていくうちに『こっちにもいいものがある、こっちにもいいものある』って感じで。ヒザシはメロディ第一なんですが、僕はメロディも好きなんですけど、音でどう表現するかを感じる人なんで。『この部分にどの楽器が入ったら美しいかな』とか、そういうふうに感じる人なんで。ジャズだったり、ソウルだったり雰囲気で勝負ですよね。今はそういうのを聴いています。あとGSはキャプテンズ始めるときに傷彦に誘われて始めたんですけど、スパイダースとか王道のも聴いてみたんですね。そしたら『あ、聴いたことある』っていうなじみのメロディがあるんですよ。いい曲じゃん衣装も面白いし、やっていることも面白い。ダイナマイツとかすごいなあって。GSは、キャプテンズもそうですけど、いろんな音楽のいいところを持ってきてやってる感じがしますね」
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注3)ソフトロック: ハードロックの反対で、きれいなハーモニーとメロディ、上品な演奏を特徴とする。ロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズとかアソシエイションが代表格。広い意味ではソフトロック人脈が関与しているカーペンターズ、ブレッドとかディスコになる前のビージーズとかも含めていいと思うけど、そんなこというと定義に厳しいマニアに怒られます(実話)。だけど、人によって定義がマチマチで、バッファロー・スプリングフィールドや『16』の頃のシカゴをソフトロックと呼んでいた人がいたのには驚いた(実話)。ちなみに、いわゆるソフトロックは60年代後半〜70年代前半にヒットを飛ばし、80年代は全く無視されて、日本では90年代にピチカート・ファイヴはじめ「渋谷系」のおかげで広まったので「ハードロック」ほど一般の認知度や存在感のあるジャンルではない。
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interview, report by nob and photo by izumikuma
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