特集 : クァンミョン・ミュージック・ヴァレー・フェスティヴァル in 光明市, 韓国
- intro -
なぜ韓国なのか?
答えは単純だ。隣の国なのに、なんも知らない。だから知りたい。それだけのことだ。一連の「韓流ブーム」で、コマーシャルな意味で成功しているものはいろいろと流れ込んでくる。それを全て否定するつもりは毛頭ないし、それはそれでどこかに意味があるんだろう。といっても、おそらく、個人的な趣味の問題なんだろうが、あれほどブームになっている「冬のソナタ」を見たいと思ったこともなければ、ヨン様(としか名前を知らない)という俳優にかけらの魅力も感じない。想像するに、彼は素晴らしい知性を持った人物なんだろうが、「役」として浮き上がる彼に「戦略的な魅力」以外を見いだせないというのが率直な感想だ。
が、そんなブームの一方で、ちらほらと入ってくる韓国のインディ・ロックの情報に「なにかが起きている」という直感はあった。だからこそ、昨年、Smashing Magの写真家でベース奏者のnachiが加わっていたゴーストというバンドがソウルで演奏したときに彼らに同行し、その片鱗を体験することになるのだ。その時見たココアも興味深かったし、日本の若手パンク・バンドと同じような波長を感じたのがクラッシュ直系のパンク・バンド、ゲットー・ボムズ。加えて、ナスティヨーナという女性を中心としたユニットにも新鮮な魅力を感じたものだ。
結局、それがきっかけとなって6月にはMagの若手ライター、radを引き連れて、昨年のフジ・ロックに出演することになったココアを核として、サムジーという、日本で言えば、ビームスのようなタイプのファッション、あるいは、テイスト・メイカー的な色彩を持つブランドが運営するインディ・レーベルのミュージシャンたちの取材のために再びソウルに出かけている。その時の模様は韓国ロック特集 - Rockin' Seoul!として発表しているんだが、この時は一昨年のフジ・ロックに出演したシュガードーナッツ、ココア、そして、ナスティヨーナとのインタヴューが実現している。残念ながら、この時会うことはできなかったんだが、この時受け取ったフォーチュン・クッキーのアルバムも面白かった。
そして、韓国の友人たちを頼りに数々のCDを購入しているんだが、その時知ったハーン・デー・スー (Hahn Dae Soo)のアルバムには大いにに感じるものがあった。おそらく、日本で言えば、60年代終わりの岡林信康から、現在の忌野清志郎に通じる存在なんだろう。"The Hurt"と題されたアルバムでは、ヒッピー時代のアンセムとでも言える名曲、ヤングブラッズの"Get Together"のカバーをやっていたり、ハングルでしかタイトルが書かれていないもう1枚のアルバムの最初の曲は英語で「マリワナ」となっている。幕を開ければいきなりこの言葉が連発と、強力なインパクトを持っている。
そのハーン・デー・スーも出演することになっている韓国のインディ系アーティストを中心とした(らしい)フェスティヴァルの取材をしないかという連絡を受けて出かけていったのがこのミュージック・ヴァレー・フェスティヴァル。なんでも釜山映画フェスティヴァルに対抗して、ソウルの隣にある町、クァンミョン(光明)市が主催者として立ち上げたということで、市民会館のサッカー場にメイン・ステージを置き、光明十字路という駅の百貨店の前にジャズ系を中心としたステージ、商店街の真ん中にひとつ、さらに、交差点のそばに大型トラックを使ってステージを作るというフェスティヴァルを体験することになる。
残念ながら、toddyとhanasan共に、ハングルは全く理解できず、通訳のパクさんの協力を得て、真っ暗闇のなかを手探りで取材するという程度だったんだが、韓国のインディー・シーンの一角を垣間見ることができた。今回は、それをフォト・レポート、そして、toddyのレポートでお贈りしようと思う。
特集が終わることには、Smashing Magから、このフェスティヴァルのガイドとして制作された3冊のCDマガジンのプレゼントも予定。まずは、チェックしていただければ幸いです。
preview - 簡単にお隣フェスとはいかないぞ - by toddy
What's New!|ライヴレポ|投稿|レヴュー|インタヴュー|コラム|BBS
report by hanasan
*戻る|#Top