特集 : 朝霧ジャム - It's a beautiful day

African Head Charge - 富士山見ながら「ヤーマン!」て!?
 朝霧JAMとは言うけども、個人的にはダブやらナイヤビンギがお目当てだったりする。ジャムバンドは矢継ぎ早に繰り出されるサウンドの積み重ねで宇宙的な広がりを出現させては圧倒する感じだが、アフリカン・ヘッド・チャージの武器である、ヘヴィで高粘度なダンスミュージック「ナイヤビンギ」はかなりのくせ者で、一度捕まったらば抜け出すことができない沼のような世界観が横たわっている。異質な雰囲気に誘われ「何事やなにごとやナニゴトヤ?」とフロア(というか原っぱ)に集まった自由人達は、ドレッドのフリーキーマンにこぞって熱い視線を投げかける。
 とらえどころのないサウンドは、トランス状態を引き起こす念仏であって、踊らせる呪術でもある。その祭壇には、偶像なんて存在はありゃせんで、ドラムス、ベース、ギター、キーボードにコンガ。2台あるコンガの役割は、4ビートの3拍目をショットせずに独特な土臭いリズムを生み出すものと、要所で色づけをしていくアクセント的な存在とに分けられている。それらにドラムスを加えた打楽器3種が"kette"を構成し、鼓動を生み出してはループさせている。さらに、ぶっとく突き上げるベースが地面を揺らし、レゲエとリンクするギターのアップ/ダウンカッティングと鍵盤が揺らぎを加味していく。
 フロントマンのボンジョは、コンガを打ち鳴らし、エチオピア皇帝「ハイレ・セラシア」に対する賛美("chant")を唱え、ステージ前の透き通った空気もろともグニュグニュとかき混ぜていく。
 しきりにボンジョが叫んだパトワ語の「ヤーマン!」はフレンドリーな意思を示す言葉なのだが、大きな富士山がはっきり見える環境にいる僕らにとっては、どう転んでも「山ー!」としか聞こえない。ラスタが「ジャー!」と言えば、こっちも「ラスタファーラーイ!」と答えてしまうのだから、あながち「(富士山でっけぇ、すっげぇなぁ)ヤーマン!」もウソではないのかもしれない。
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Shrunken Head

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