特集 : South by Southwest Music Festival

コラム 第1話 「なんでSXSWに行ったの」
 高校生の頃のボクである。音楽雑誌を読んでいる。「oasisだぁNirvanaだぁ」とミーハーぶりをいかんなく発揮し、ガッツガツと知識を詰め込んでいた頃の自分だ、フェスティバルの記事を読んでいても、フジロック・サマソニ・グラスト・レディングにしか目が行かないのも当然。我らが愛すべきoasisもprimal screamもそこいらのフェスに出ているのだから。
 そんな真っ盛りな自分に舞い込んできたSXSWの記事。扱いは半ページかそこらだったと思う。…凄くつまらなかった。なんかよくわからないしこれ、フェスティバルじゃなくないか!?と。その頃そう思っていたことと、大々的に日本では扱われないイベントだったということもあってSXSWとは"バンドの見本市"なのだと、キャッチコピーのままそう思い続けていた。しかし、現在活き活きしているリアルな日本人アーティストや、インディーでも総力的に活動する海外のバンドを注目するようになってから趣も変わってきて、「海外の新人とか、これから海外へ進出しようとしている日本人アーティストがまとめて観れるってお得かも」と思い、そこにひと押しポンっとやられたのが去年magで展開されたSXSW04の特集だった。
 内輪で褒めるつもりはないが、特集のなかで出てくる街を歩くひとの表情・動きにひきつけられるものがあり、ライヴ活動をアメリカのみで行っていたPeelander-Zや、日本でもニョキニョキと頭角を現していたBleech海外進出などに興味津々で、「自分が知らないところで何か面白いことが起こっている。マズい」と思ったことは確か。去年の暮れ「SXSWに行かない?」と声を掛けられた時には、5分くらい考えたが「あぁ…行きます!」と言っていた。そこからは早かった。
 アーティストを確認して、「Electric Eel Shock出るじゃん、Bleach出るじゃん、Guitar Wolf出るじゃん!」とテンション小僧の様子。大物アーティストが出るなんておまけみたいなものだと思っていたので、SXSWの下調べを通じて新人に詳しくなったかも知れない。収穫だった。
「なんでSXSWに言ったの?」と聞かれたらボクは「海外の新人が観たかったってのと、日本のバンドを海外で観たかったからかなぁ」と応えると思う。飾り無し。でも、それだけじゃなかった。SXSWはフジロックにもサマソニにもない面白さがある。去年までのボクには「SXSWにまた行きたい」と言い出す自分が想像できなかっただろうな。
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report by toddycounter
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