特集 : South by Southwest Music Festival

Peelander-Z 「ロックンロールワークショップ発見」
 ロックンロールハイスクール、ロックンロールサミット、こんな感じでいろんなものに寄生するロックンロールだが、最近新種を発見した。ロックンロールワークショップ。発見したというかボクが付けた名前なんでアレですが、これがまた面白い。その種の始祖鳥的存在として電撃ネットワークというものがいて、今回発見したPeelander-Zもいずれそのリーダー的存在に成長していくはず。これは、いわゆるネタ系バンドだ。従兄弟くらいの関係にプロレスとお笑いがある感じ。それならなぜワークショップか。参加型で自由度が高く、何より新しいことをやろうとしている。アカデミックなイメージを連想させるのはネーミングとして失敗であるが、これをワークショップと呼ばずに何と呼ぼうか!
 このバンドを観ていると、頭の中がすっからかんのパッパラパーになってしまうくらい、人として原始的な明るさを取り戻してしまう。それくらい自分にとって衝撃的だったし、批評するのがバカらしくなるくらい爽やかに笑わせてくれるバンドだった。登場テーマの"ジンギスカン"から始まり、観客とのパネルトークや人間ボーリングなど、ロックバンドらしからぬあのエンタメ炸裂弾、潔い。美しい。かといってサウンドも隅に置けない面白さ。物凄い髪型のイエロー(vo,g)が鳴らすギターはハードロック、ベースのレッド(b)もドラムのブルー(dr)も大はしゃぎしている割にタイトにねじ込むロックのボトム、かっこいいっス。
「こんな素敵なバンドが居たなんて、広いぜ世界!」と言いつつこのひとたち日本人だからね。しかもアメリカのみの活動ときていて、これは興味そそられる要素である。そもそも、日本人のバンドが何故海外のみを活動の拠点とするのか。バンドに出会うまでは、「憧れのニューヨークで自分の力を試したいんです〜」というもっともらしくも生ぬるい考えを持ったバンドがNYなんかでバンドの活動をしてるんじゃないかと思っていた。ここで誤解しないでもらいたいのは、音楽をやる場としてNYをなめているのでも、そこで頑張る日本人をバカにしているのでもないという点だ。日本のロックは十分面白い。ボクは世界一だと思っている。それを知らず海外に出るなんて自殺行為だと言いたいのだ。相当力がないとやっていけないハズ。クオリティに関わらず、日本人はまだまだ実力に見合った評価を受けていない。
 しかし、SXSWで観たPeelander-Zは物凄く活き活きしていた。アメリカでは超人気者で、街を歩けば数歩でお客さんに声を掛けられ、全然前に進めないなんてこともあるという。太平洋を渡るとPeelander-Zが各地でロックンロールのワークショップを展開している。そんな世界があることを知ってもらいたいし、いつかどこかで参加して欲しい。いつでも陽気なイエローが「次々新しいネタを考えなくちゃ飽きられる怖さがあるんだよ」と真面目に話してくれた。大丈夫、Peelander-Zのライヴは抜群に楽しいしカッコイイ。頑張れ!応援してる。
What's New!|ライヴレポ|投稿|レヴュー|インタヴュー|コラム|BBS
report by toddycounter
*戻る|#Top