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かわちながの世界民族音楽祭 〜トランス・ヨーロッパ・フェス〜 feat. FANFARE CHIOCARLIA, THINK OF ONE and KiLA
- part1 - KILA
アイリッシュ・トラッドをベースにしながらアフリカ、ジプシー、プログレ、サイケ、実に様々な要素がトランシーに展開していく新作『luna park』が絶賛されているキーラ。その中心メンバー、オ・スノディ三兄弟の次男、ソロ作『tonnta ro』も好評なフロントマンのローナンの、まるで歴史絵巻から抜け出してきたかのようないでたちとルックス、ボーランという大きなタンバリンのような民族打楽器を小刻みに打ち鳴らしながら、強固な光を瞳にたぎらせて、まるで何かの儀式を執り行うかのようにステージを徘徊する仕草は、昨今流行りのモダンなミクスチャー・トラディションというようなイメージの対極にある。紅一点、フィドルのディーとはまさに美女と野獣だ。
曲ごとに、長男カラムのフルートやギター、三男ロッサのマンドリンや木笛、鍮笛、オーウェン・ディロンのイリアン・パイプと多彩で繊細なインストゥルメンツが入れ替わりリードを取るのだけれど、なによりも印象的なのは、そのメロディともリズムともつかない渾然となったプリミティヴな音の層。そこにローナンの、地底から沸々と湧き出てくる呻きのような切れのよい歌声、というか呪文のようなかけ声、と、軽やかなボーランの、コロコロとした乾いた音階がアクセントを付ける。
演奏時間45分で6曲というセットで、とくに10分以上も延々と演奏されたラストの曲は、強力でプリミティヴなアフロ・トラッドのリズムとファンクネスで観客を飲み込むと、海を越えて、まるで鳥の目線で大地を見下ろすかのようにヨーロッパ大陸を悠々と越境していく、そんな感覚は痛快の一言。その独特の磁力を放つグルーヴには、思わずゾクゾクと鳥肌が立ってしまうほどだった。
part2 : THINK OF ONE
reviewed by Ken
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