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道南パンク行脚
intro
ぼくは北海道南部の室蘭市・登別市、いわゆる胆振地方で生まれ育った。10代のほとんどを過ごしたこの町はぶっちゃけた話、(どこと比較するかにもよるんだろうけど)かなりの田舎である。少なくとも10年前までは。
当時はCDの輸入盤を買おうと思ったら札幌まで2時間かけて行かねばならず、電車代のほうが余裕で高くついた。というよりはそんなことをしようとする奴がそもそも少ない。音楽の情報量そのものが絶対的に少ないので、ヒットチャート以外のレコードを買うというモチベーション自体が起きづらいのだ。クラスに洋楽ファンなんてほとんどおらず、いてもビートルズかHR/HMのマニアだった。ましてや“インディーズ”なんて言葉はまだ一般に浸透さえしてない時代の話である。
たまに都市部で行われるコンサートを観にいこうにも、「アンコールまで見ていたら帰りの交通機関がなくなるので泣く泣く途中で切り上げて帰ってきた」なんてほとんど笑い話みたいなエピソードをクラスメイトから聞いたこともあった。バンドをやっている友人は何人かいたが、町にはライブハウスがない(!)のでやむなく貸しスタジオを借り切って時々ライブを行っていた。
ところが時代の変革ともに、最近この町にも変化の波が押し寄せてきているらしい。ぼくが故郷を離れてほぼ10年になるが、その間に町にはやっとライブハウスができ、またインターネットが普及したことで情報と流通のハンディも急速に消えつつある。なにより驚いたのは、生家のほとんど隣町までBRAHMAN やKEMURI といった人気バンドがツアーに来ているという事実だ!(残念ながらKEMURIは残念ながら例の事故で先に延びたが) そこで育った者にとっては信じられない衝撃である。だって昔はマクドナルドさえなかった町なんだぜ! いったいあの町のティーンネイジャー達の意識にはどんな改革が起こっているというのだろう? バンドがせっかく足を伸ばしてくれてはいるが、ハコはちゃんといつも埋まってるのだろうか?
part2
reviewed by joe
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