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eastern youth @ 渋谷AX (15th Sept '04)
壊れたジュークボックス - part1 -
eastern youthの吉野さんほど、哀しい笑顔をする人がいるだろうか。
最新アルバム『DON QUIJOTE』を伴っての今回の巡業前半では、各地のお客さんをMCで笑わせてくれたそうだ。AXでも、吉野さん味のユーモアで楽しませてくれた。いつもなら、おどけたことを言って会場を笑わせた次の瞬間には、眼光炯炯と、人を射るような顔をする。私はその表情の切り替わりに、いつも戦慄してしまう。だけどこの日の吉野さんはどちらかというと自分の馬鹿さ加減を笑ってやってくれ、という感じで、笑い泣きしそうな顔に見えた。
『DON QUIJOTE』の発売にあたっては、とても積極的に色んな試みをしていた。特典の、15種類のポストカードはレコード屋さん別に分けていたし、さらに鏡付き油取り紙ケースや、イベントもあった。今までこんなに色んなことしていたかなぁと、何だか不思議だった。一体どうしたんだろうと、よくあるファン心理でもって考えてしまった。そして。
「ここでも言っちゃうけど、俺たちもう旬を過ぎたようで、お客さんが集まらないんだよなぁ」とMCでこんなようなことを吉野さんが言った時、私は何故だかギクッとした。笑えなかった。それは多分、イースタンでもそういうこと気にするんだ、という驚きと、お客さんが集まらないからって、どうかなっちゃうの?というまだ不安にはならない疑問からだった。もっとライブやらCDやらの売り上げがよければ、3人はもっと幸せになれるんだろうか。もっといい曲を作れるんだろうか。私がeastern youthを大好きでいることは、3人やその周りの人たちの幸せにはならない。だけど、だからって何だろう。「だからってやめるわけにはいかないんだけどね」。吉野さんは音楽を止めない。絶対だ。eastern youthの売り上げや集客が落ちたって、私はeastern youthを聴き続けるだけだ。
「俺は壊れたジュークボックスだ」。そう言った吉野さんの本心は、私には分からない。「ジューク-ボックス【jukebox(アメリカ)】=硬貨を入れ、前面に記された好みの項目のボタンを押すと、自動的にそのレコードがかかる演奏装置」。
- SET LIST -
DON QUIJTE
無用ノ助
ギラリズム夜明け前
JET MAN
暁のサンタマリア
矯正視力〇.六
敗者復活の唄
大東京牧場
雨曝しなら濡れるがいいさ
いずこへ
街はふるさと
- encore -
踵鳴る
夜明けの歌
report by 深美
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