The Coral @ Astoria. London (4/10)

 ライブが始まる前から興奮していた。単にライブが久し振りというだけの理由だろ うか?それとも、ジョン・レノンやジョー・ストラマー、僕の憧れるミュージシャン が生まれたこの国で、音楽を聴くという理由からだろうか?ライブハウスの前を行き 交う人達、車、雰囲気が僕の興奮を更にあおる。
 ライブハウスの中に入ると、そこには見慣れた風景があった。友達とビールを飲む 人達、タバコを吸う人達。日本と大きく違う点というと、僕よりも背の高い女の人 が、たくさんいたという点だろうか。
 開始時間30分前から、ライブハウスの中は缶詰状態。外にもチケットを捜し求め る人が溢れていた。友達の話では、ライブ当日数週間前から、チケットはソールドア ウトになったらしい。デビューして間もない、リバプール出身のThe Coral というバンドの、イギリスにおける人気の高さは、これで証明される。
 こういう言い方は失礼かもしれないが、ミュージシャンらしからぬ格好で出てきた 6人は、「Hello!」と一言、1曲目の「Spanish Main」を弾き始 めた。僕も含めて、ほとんどのお客さんはこの曲でスイッチが入り、上機嫌に声を合 わせて歌い、跳ねる。 僕が一番心に残っているのは最後の曲だ。曲の途中からバン ド全員でジャムを始めるのだが、そのときの音楽が圧巻だった。雷を音楽で表現する と、こんな音になるんだろうなって聞きながら思った。音はもちろんのこと、ステー ジ上に降りてきた雲の中、光を放つ6人。そして限られた時間の中にある綺麗な姿。 雷だけでなく、自然の色、音、全てのモノはいつかは終わる。だからこそ綺麗だと思 う。そんな自然を想像できる音楽が、僕は好きだ。
 たくさんの人が、Aという音楽を聞いている。だからといって、「Aは素晴らしい 音楽だ」とは言えないと思う。しかし、Bという音楽は素晴らしい、だからたくさん の人が、Bを聞く。こちらは的を得た意見だと思う。The Coralとは後者に 当たるバンドだと、ライブが終わって感じた。
 The Coralというバンドを組んだ時、数人のお客さんの前でやった事も あったと思います。MCをライブ中ほとんど入れないという事から、自分達の曲への 愛情と自信を感じました。それらを信じてきた結果、このライブへと足を運んだ、と ても多くの人へとつながっていると思います。The Coralは4月16日の福 岡Drum Logosを皮切りに、大阪・名古屋・東京と日本ツアーを行います。 迷っているなら、ぜひ行ってください。本当に素晴らしいバンドです。
 最後に素晴らしいライブを見せてくれたThe Coralのメンバーと、全ての 関係者に感謝。
report by
yohsuke
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