White Label (13th Nov '05 ) - part1 -
インターネットの普及により、あらゆる分野で新たな「カタチ」が生まれている昨今、バンドがブレークするという点においても「Arctic Monkeysはミュージック・ビジネスを変えたか?」ということが真剣に議論されたりするなど音楽を取り巻く環境も劇的に変化しつつあるように思える。
アメリカのヒット音楽中心で育ってしまったせいか、いわゆる「UK好き」というコトバにどこか偏見が感じられると思い込んでいる節があるし、自分のアンテナに引っかかったものはジャンルやどこの音かなどは気にしていないつもりではあるが、ここ数年、英国の音楽を聞くようになっておもしろかったと思ったのは事実。それはストーンズが結成された頃の時代の空気に対する憧れや、それ以後も脈々と続く音楽シーンのなかで、何がどう違うから「商業主義だけでない部分」が残されていき受け継がれていくのかということに興味があるからかもしれない。ラジオ、大手からファンジンまで雑誌(今ではウェブも)メディア、インディーといわれるレーベル、英国各地の重要なvenueなど、私には到底分かるはずもないような様々なことが絡み合っているのだろう。
何かが育つ、何かを育てる「環境」が今でもそこにはあるのだと思う。残念ながら、それが何であるかを理解するに足りるだけの知識を持ち合わせていない。
例えば、写真。小さな会場ではほとんどの場合、ライブ写真の撮影に制限はないらしく(本当はあるのかも)、フォトピットのない会場では素人の私から見ると、立派なカメラを持った人はみんな何がしかのメディアの人に見えてしまう。趣味だが本格的に撮っている人からプロを目指している人まで様々なのだろう。写真撮影は許可無くしてはダメなことだと分かっているにも関わらず、いつの間にか周りのファン達につられて「素人」写真を撮ってしまっていた。勝手にオンラインに載せてしまうことに抵抗を感じたものの、メディアの人間ではないので「日本のどこそこのメディアです」と言ってアーティストに許可を求める訳にもいかず(そんな英語力も勇気もないし)、それでもダメもとで、venueにメールで尋ねてみた。
するとこんな返事が。
"The venue's house rule is that all photography in the place is fair game and we want to encourage all areas of the arts as much as we can."
カ、カッコイイ〜。こういった人達がシーンを育てていくんだろうな。いい写真家さんたちもこういったところで腕を磨いていったのだろうか。少しだけ「環境」を実感した瞬間だった。
ラジオもまた、そういった「環境」の一端を担うものだと思うことがよくある。
初めていわゆる「洋楽」を聴き始めたのは高校受験ためにテスト勉強をしていた頃。今思うと、あの時が一番マジメに勉強していた時期だった。何せ「偏差値がすべて」な世の中。自分の身は自分で守らないと。それにも関わらず、ラジオにハマっていた時期でもある。テレビと違いラジオだと試験勉強という名の「作業」とほぼ同時進行が可能(いわゆる「ながら」勉強)。あの当時はアメリカの「トップ40」を紹介する番組をよく聞いていた。DJはアメリカ人でもちろん英語。内容はもちろん、曲名やアーティスト名すら聞き取れるはずもなく、番組の途中に日本語で簡単に「おさらい」をしてくれていたのが唯一の救いだった。すべてが初めてで夢中になっていただけなのだろうが、3、4年経つとチャートの集計方法などが変化し番組も終了。新しくチャートに入ってくる曲を聞くのが毎週の楽しみだったんだが。
- part2 -
report by miyo
What's New!|ライヴレポ|レヴュー|特集|投稿|インタヴュー|BBS
戻る|top
無断転載禁止。著作権は各ライターに帰属します。