buttonナイス・タイム、ナイス・ライヴ、ナイス・ミュージック
@ 青山イーツ・アンド・ミーツ・カイ (22nd Aug. '09)

- overall view -

一途な愛が、すべてを突き動かす

Nice Time
 開場時間の10分ほど前だっただろうか。ひと足先に会場に入ると、まず目につくのがフロアの中央に設けられた物販コーナー。ひと目見てれいこう堂のブースだと分かったのだが、これが実に面白い。れいこう堂ゆかりのアーティストのCDやフライヤーが置いてあるのは理解できるのだが、その他に駄菓子や食料品、古い時計などの雑貨も置かれている。中でも吹き出してしまったのは、「タオルかけハンガー」と札の貼られた鉄具。ライブハウスはもちろんのこと、フリーマーケットが開かれているフェスでもこんなものは見たことがない。このブースをちらりとのぞいただけでも、れいこう堂本店の雑然とした様子が容易に想像できる。れいこう堂"東京支店"と出会うところから、当イベントは進んでいく。

Nice Time イントロでも少し触れたが、アーティストがイベンターを招くという極めて珍しい形態のこのイベント。怪我で入院していた信恵氏に対し、何かできることはないだろうかという想いからはじまったのだという。中心になったのはコパ・サルーヴォとオーサカ=モノレールのメンバー、そしてそのスタッフ。チャリティー・イベントゆえ、ノーギャラという条件でのブッキングになったそうなのだが、れいこう堂ゆかりのアーティストに声掛けしたところ、ハンバートハンバートを除く8組の出演がすぐに決まったそうだ。ハンバートハンバートの出演経緯もまた面白く、イベントを知ったきっかけはネット上での告知記事だったという。信恵氏のために何かしたいという気持ちがシンクロし、すぐに主催者サイドに連絡して出演を決めた。もちろん、ノーギャラという条件を承知した上でのことだ。こうして9組の出演者が決定するのだが、この他にも出演を希望するバンドがあったという。

Nice Time 開場からしばし時間が経過し、エゴ・ラッピンを皮切りにライブがはじまる。出演者に与えられた持ち時間は20〜30分と極めて短かったのだが、そんな条件下にあっても、MCの時間だけは多めに割いていたような印象を受けた。話題の中心は、もちろんこの日の主役である信恵氏とのエピソードだ。出演した9アーティストは、それぞれの言葉で熱い想いを口にしていく。中でも印象深かかったのは、トリを努めたオーサカ=モノレールのフロントマン、中田の言葉。氏との出会いからはじまり、尾道へ招いてくれたこと、そしてそこでファンを育ててきてくれたことへの感謝を不器用な言葉で紡いでいく。視線は信恵氏のいるフロアへと注がれ、その真っすぐな眼差しがオーディエンスの心を打った。オーディエンスは信恵氏のことを知らない人がほとんどだったと思うのだが、誰もが静かに、そして真剣な面持ちで中田の声に耳を傾けていた(※このときの中田の心情は、自身のブログに綴られた言葉からも読み取ることができる)。

 「日本のレコード会社の人が、みんな信恵さんみたいな人だったら、音楽業界はもっと良くなると思う」。そう話していたのは、一番手で登場したエゴ・ラッピンの中納。イベントが終わってみると、よりその言葉への実感が沸いた。信恵氏の音楽に対する一途な愛が、これだけの人間を突き動かしてしまっているのだから。撮影の疲労感とは対照的に、気持ちが充実感で満たされていたのは、きっとそんな氏の人柄に触れたからなのだろう。長い記事になってしまったが、ここで感じ得たものは写真と文章を通してすべて出し切ったつもりだ。だが、「Nice Time Nice Live Nice Music」の取材はまだ終わらない。本場、尾道での模様を伝えてこそ、この記事は完成を迎えると思うのだ。それは近いうちに実行しようと思っているので、記事の"完成"まではもうしばらくお待ち頂ければと思う。

comment and photos by funabashi

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Nice Time Nice Live Nice Music with intro & overall view
Ego-Wrappin' | Kourin | Chocolat & Akito | Breath Mark | Double Famous | Cutman-Booche | Copa Salvo | Humbert Humbert | Osaka Monaurail

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buttonNice Time Nice Live Nice Music : intro & overall view feat. Ego-Wrappin', Kourin, Chocolat & Akito, Breath Mark, Double Famous, Cutman-Booche, Copa Salvo, Humbert Humbert, Osaka Monaurail (22nd Aug. @ Aoyama Eats and Meets Cay)
buttonInterview : 現代フォークの新たな潮流 : 良元優作 (29th Jun.)
button天国へとつづく音 : Clammbon (12th Jul. @ Shinkiba Studio Coast)
buttoncutman-booche : (11th Jul. @ Daikanyama Unit)
buttonGoodbye My Love : (29th Jun. @ Shibuya Club Quattro)
buttonAfrirampo : (29th Jun. @ Shibuya Club Quattro)
buttonRock on the Rock 2009 feat. Your Song Is Good,Shione Yukawa,Sakerock, Ikue Asazaki,Scoobie Do,Ego-Wrappin' And The Gossip Of Jaxx(16-17th May. @ Mikawa Bay Resort Linx Beach)
button日本、東京、ハンバート : ハンバート・ハンバート (28th Mar. @ 渋谷O-WEST)
buttonサウス・バイ・サウスウェスト:feat. ザ・リー・ボーイズ / アシャ / ザ・ルーラル・アルバータ・アドバンテージ / レイチェル・グッドリッチ / エイミー・ラヴィア / ヘイ・ネグリータ / ウォーリス・バード / モリアーティ/ (18th to 22nd Mar. @ オースティン, テキサス)
buttonInushiki : (22nd Feb. @ Gosetsu Jam )
buttonHumbert Humbert : (21st Feb. @ Shibuya Duo )

button2008

button童話の世界に描かれた美しき物語 : ハンバート・ハンバート (7th Dec. @ 世田谷パブリックシアター)
button昭和模様に染まった平成歌謡の宴 : 中山うり (5th Dec. @ 東京キネマ倶楽部)
button再始動への決意と共に : 岸眞衣子(22nd Oct. @ 六本木スーパー・デラックス)
button新人ロックバンドが駆けはじめる : グッバイマイラブ(15th Oct. @ 新宿紅布)
button広がっていく、トリオの可能性 : カットマン・ブーチェ (8th Oct. @ 柏ドランカーズ・スタジアム)
button緻密に計算されたド変態プレイ : 54-71 (2nd Oct. @ 渋谷O-Nest)
button待ち焦がれた歌が、今ようやくこの場所で : ハンバート・ハンバート (28th Sept. @ 渋谷クアトロ)
button活動再開の狼煙は京都から : ハンバート・ハンバート (6th Sept. @ 京都音楽博覧会2008)
button魂の歌にやられた夜 : アシャ (5th Sept. @ 京都磔磔)
buttonCD review : アシャ : アシャ (30th Aug. )
button『共演…、競演…、狂宴!』 : パノラマ・スティール・ オーケストラ (28th Apr. @ 渋谷O-EAST)
button『ただのポップ・ソングで終わらないワケ』 : 高鈴 (22nd Mar. @ 姫路マハ)
button肩書きの枠を越えた歌を届ける : 一ノ宮頼子 (15th Mar. @ 竹ノ塚音楽倉庫)
button旅に出たくなる理由がある : ハンバート・ハンバート (26th Jan. @ 博多百年蔵)

button2007

button全国ツアーへのスタートダッシュ、出だしは好調! : ア ナム & マキ (7th Sept. @ 渋谷クラブクアトロ)
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buttonCD review : DoReMiFa (ドレミファ) : 中山うり (23rd May.)
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