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@ Austin, Texas (18th - 22nd Mar. '09)

Feature Special SXSW 2009

Jimmy Webb and the Webb Brothers
@ Prague, Austin (21st Mar. '09)

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Jimmy Webb and the Webb Brothers
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 あれ、これって... あのジミー・ウェッブ? と、最初にこの名前を見たときに出た反応はというと、本当にジミー・ウェッブか? といった疑問だった。なにせ、クレジットはジミー・ウェッブとザ・ウェッブ・ブラザーズ... と、ひょっとして、同じ名前の他のミュージシャンかもしれないと思ったほど。しかも、アルバム・ジャケットで知っている彼はというと、80年代の『Angel Heart (エンジェル・ハート)』や90年代初期の『Suspending Disbelief (サスペンディング・ディスビリーフ 』で見覚えがある程度で、それからずいぶんと時間が過ぎている。それが理由なんだろう、SXSWの公式サイトでの写真を見ても、まだ、その疑問はぬぐえず、紹介文を見てやっと納得したというのが本当のところなのだ。

 全く知らなかったんだが、その情報によると、彼の子供達が中心となったザ・ウェッブ・ブラザーズも長年にわたって活動しているとのことで、彼らのMyspaceをチェックしてみると、どこか懐かしさ漂うポップな曲が飛び出してきた。どうやら、ダヴズが彼らの曲をサンプリングしたり、ザ・マジック・ナンバーズがカバーしたりと、けっこう活躍している様子で、バート・バカラックあたりとも比較されるソングライターとしての才能がきちんと子供達に引き継がれているというのがよくわかる。

 おそらく、若い世代にとって、ジミー・ウェッブがそれほどなじみあるアーティストだとは思えないし、逆に、ザ・ウェッブ・ブラザーズの方を知っている人の方が多いのかもしれない。が、古い世代にとって、前述のアルバムは名盤として知られているし、サイモンとガーファンクル解散後のソロ活動でジミーを多用したのがアート・ガーファンクル。『Watermark (ウォーターマーク 』や『Scissors Cut (シザーズ・カット 』といった名盤はジミーなくしてはあり得なかったと思う。他にも、リンダ・ロンシュタットからグレン・キャンベルといった大御所に、調べていくと、エヴリシング・バット・ザ・ガールにREMやエイミー・グラントからドナ・サマーにアイザック・ヘイズ、あるいは、フランク・シナトラからサミー・デイヴィス・ジュニアと、さまざまなスタイルで彼の曲が取り上げられているのが面白いのだ。

 さて、演奏が開かれたのはプラハという店。地下にある店でその一角がステージとなっていた。といっても、開演を前に出かけたつもりでも、ぎっしり満員で全く動くことができない。しかも、お客さんの年齢層はかなり高く、昔から、ジミー・ウェッブを知っている熱狂的なファンが集まってきたんだろうと想像される。

 ジミー・ウェッブ本人の声はけっして派手ではなく、しっとりと味のあるタイプ。そのジミーが実に嬉しそうに演奏しているのがよくわかる。すでに、今回のプロジェクトで録音した曲がこちらのMyspaceでチェックできるんだが、彼の話によると、父親にも録音に参加して歌ってもらったんだとか。それに、この場にいた兄弟のみならず、娘のことも話に出たようなんだが、そのあたり定かではない。なにせ、まるでのぞき見するような形で撮影していたこともあり、のんびりと音楽を楽しむ余裕がなかったというのが実情だというのが悲しいのだ。

 下手と上手でめがねをかけているのが息子だというのは間違いないんだが、おそらく、下手の長髪で髭面のキーボードもそうではないかと思う。やたら味のあるスティール・ギターを演奏していたのはティム・ウォーカーという人物で、下手をすると彼も家族のようにみえてしまうから面白い。しかも、ドラムスはジミー・ウェッブの曲を歌い続けているグレン・キャンベルの息子らしく、おそらく、家族同様のつきあいがあるんだろう。残念ながら、あまりに奥の方にいたこともあり、彼の写真を撮ることはできなかったんだが、文字通り、ファミリー・バンドとして初めてのライヴがこの日だったらしい。

 すでに、このプロジェクト用のMyspaceでも聴くことができる「ハイウェイマン」という曲も素晴らしく、9月に発表されるアルバムが大きな話題になるのは間違いないだろう。なにせ、隠れた大物といってもいいのがジミー・ウェッブだ。おそらく、久しく彼の存在さえをも忘れていた、オールド・ファンがこういった作品を契機に、またCD棚の奥に埋もれている昔のアルバムを引っ張り出して、聞き直すのではないかと思う。実に、この原稿を書いている本人がそうだった。

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