South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (18th - 22nd Mar. '09)
Feature Special SXSW 2009
Monareta @ Momo's, Austin (19th Mar. '09)

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なんでもエレクトリック・クンビアがちまたで流行っているらしい... という話はいろいろなところで耳にしていた。しかも、SXSWの」公式サイトでも、「今は、クンビア!」といった感じの記事も上がっていて、気にはなっていた。
いうまでもなく、クンビアとはコロンビアを発信地とする音楽で、生前のジョー・ストラマーがはまりにはまり、その流れで日本デビューとなったのがロスをベースに活動するヴェリー・ビー・ケアフル。『サラダ・ブエイ』(オリジナルのアメリカ盤は飛び出す絵本付きのジャケットがぶっ飛んでます)が日本でも発表され、フジロックから朝霧ジャムのみならず、各地をツアーをするなど、アーシーで泥臭く、それでいてパンクっぽいエネルギーをも持つクンビアが彼らを通しておおいに話題になったものだ。
実をいえば、そのヴェリー・ビー・ケアフルも今回のサウス・バイ・サウスウエストには出演していたんだが、すでに幾度も彼らを取材しているので、今回はパス。その代わりでもないが、珍妙なヘルメットをかぶる、コロンビアはボゴタ出身の二人組、モナレータをターゲットにすることになった。実は、彼ら自身がフライヤーを片手に、自分たちをプロモーションしているときに、そのあまりに奇妙な出で立ちに釣られて写真を撮影。ちょこっと話をしたことがきっかけでこの取材が実現している。
ステージにはこのメンバーが二人のみ。ドラマーとギターで、その間にマック・ブックをおいてのライヴ。ヴェリービー・ケアフルがあくまでアコースティックでオーガニックなスタイルを打ち出しているのとは打って変わって、簡単に言えば、テクノ・クンビアといった趣だ。特にアルバム、『ピコテーロ』を聴いていると、そんな色彩の方が強く感じるのだが、ライヴとなると、もう少しオーガニックな要素が強くなる。おそらく、そのあたり、生のドラムスに加えて、フロントでギターを抱えて歌い、踊り、煽るアンドレス・マルティネスが抱えるエンタテインメント性のなせる技なんだろうと思う。
エレクトリックなテイストで溢れているというのに、ステージの傍らではペアでダンスするカップルが出現するなど、ルーツとテクノが合体したこの奇妙な感覚はなかなか興味深い。一方で、ヴェリー・ビー・ケアフルのオーガニックなクンビアとは完全に対極にあるのがこのモナレータ。演奏を見て楽しむことのできる前者に対し、後者はあくまでダンスすることが核だというのが、おそらく、現代的なんだろう。
comment and photos by hanasan
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