朝霧ジャム - イッツ・ア・ビューティフル・デイ! @ 朝霧アリーナ (4th to 5th Oct '08)
- ザ・スカタライツ - 45年の歴史が弾けた2時間超
何をするでもなくキャンプやBBQを楽しむための場と化している朝霧で、唯一見たのが、このスキャタライツだ。もっとも、ここ数年はただグダグダすることが目的となってしまっているから、ステージを見ないってこともありえる。ただ、野外であるということ、メンバーの年齢などなど、オリジナル・メンバーを含むスキャタライツだけは見ておかないと…と、そんな感じで足を向けたのだった。
高齢であるにも関わらず、微塵も疲れを見せない。日本ツアーの後にあって、全く疲れがないと言えば嘘になるだろうが、オーディエンスの反応を喰っては元気になる根っからのエンターテイナーということだけははっきりと言える。"リンゴ・ライド"をやれば、"リンゴ追分"の日本語歌詞がどこからともなくわき起こり、跳ねるピアノにサックスが絡んで「ニャーオ!」とあいの手が入る"エル・プシー・キャット"にはアート・ブレイキーの"モーニン"が組み込まれ、新木場ではリコ・ロドリゲスを気遣ってなのか、演奏されなかった"テイク・ファイヴ"のリフが入ってくる。"フリーダム・サウンド"、ウェイラーズの"シマー・ダウン"と、新木場のクラブ・スカ20周年に続き、またしてもスカの歴史で教科書とも言える、息つく暇もない豪勢なセットリストで朝霧初日の夜を彩っていた。終わりに待ちかまえていた"フェニックス・シティ"では、誰もがサッカーのサポーターのような野太い声をあげて叫び、レスターによる手を挙げてのシャウトに揺さぶられ、酔っていた。
新木場で見受けられたような、踊っている人間に罵声を浴びせて突き飛ばすようなバカはおらず、非日常の空間を体いっぱい楽しむアホが、それぞれボトルを回してラッパ飲みなんぞしながら、ロイド・ニブスの乾いたショットに、ドリーン・シェイファー嬢の甘い歌声に、セドリック・"イム"・ブルックスにレスター・"スキャ"・スターリングらのブロウに揉まれて踊っていた。一方で焚き火にあたりながら、燃え上がる炎の奥にスキャタライツを透かし見るロマンチストもいた。テントでまったりととろける者もいた。プリキュアが好きで最近はポニョを口ずさむ5歳の女の子はピョンピョン飛び跳ねてはしゃいでいたし、一部では有名な50過ぎのおっさんがベロベロに飲んだくれては腹を出し、大声で叫んでいたんだから…間違いない。
こちら、名曲の連発と周囲の盛り上がりで時間など完全に忘れていたのだけれど、後から聞けば、なんと二時間半の長丁場だったというから凄い。レジェンドは富士山と無数の酔っぱらいに向かって、文字通り伝説を叩き付けていたのだ。スカに影響を受けている者は、立ち振る舞いに雰囲気が出ているんだけれど、ここでは皆がてんでバラバラ。「いつもの」客層ではないし、ダンスもそれぞれ違う。しかし、表情だけは同じだった。抜ける空の下という、最高のシチュエーションでの一体感がそこにはあった。体験できなかった人は、存分に悔やめばいい。そして、次の来日には是が非でも見て欲しいのだ。
|
report by taiki and photos by ikesan
|
|
REVIEWS &PHOTOS
overall photo document
overall review
photo reports &reviews
4th Oct. @ Rainbow Stage
4th Oct. @ Moonshine Stage
5th Oct. @ Rainbow Stage
5th Oct. @ Moonshine Stage
Staff database
|
|