フェンス・コレクティヴ
フェンスの真髄を見た
会場のなかでもっとも異質な空気が漂うのは、主に朗読が行われるリタラチャー・テント。ここはここで100ほど並べられた椅子もいつもまずまずの人で埋まっている。ケニー・アンダーソンが前日のステージの去り際に、明日5時にリタラチャー・テントでピクティッシュ・トレイルが演るから……そのひと言を聞き逃さなかった若干年齢層高めのフェンサーたちがこぞってテントに集合してきた。もう通路なんてないし、ステージ前のスペースにもというすし詰め状態。3日間で一番の大雨に見舞われるなか、なだれ込む人にまぎれてステージに上がったのは、ピクティッシュ・トレイルだけではなく、ケニー・アンダーソン、ジェームス・ヨークストン、そしてイイン・アンダーソン。目の前にいるのは、推定平均年齢オーバー35歳のフェンス・コレクティヴの重鎮4人だった。
日ごろから、フェンス・コレクティヴという、フェンス・レコーズ周辺のアーティストによるイベントで、人入り乱れての演奏をしているだけあって、急遽代打として登場することになっても何ともない様子で、じゃあ、アレから演るか? くらいの阿吽の呼吸で演奏は始まった。そこで歌い始めたのが、ジ・エイリアンズの"ロボット・マン"でありザ・ベータ・バンドの"シー・イズ・ザ・ワン"であり……なぜこのメンバーがこの曲を? と新たな疑問が浮かぶも、"ローン・ピジョン・メドレーでした"という解説により、あっさり解決。ローン・ピジョンとはゴードン・アンダーソンのソロ名義であって、フェンス・コレクティヴの一員でもあるからだ。そう、ゴードン・アンダーソンは、元ベータ・バンドのメンバー、現エイリアンズのメンバーという前に、ローン・ピジョンであり、フェンス・コレクティヴの重鎮の1人なのだということをここで痛感。ここでそれらの曲が歌われたのも、ローン・ピジョンの曲だからというよりは、フェンス・コレクティヴの仲間の歌=フェンス・コレクティヴみんなの歌だからと言った方がいいのかもしれない。それこそが、フェンス・コレクティヴの真髄であり、フェンス・コレクティヴが愛されている最大の理由なのだ。
じゃあ、次はピップ・ディランか? なんて言われると、イインがカホーンからギターに持ちかえ歌い、ケニーがピアニカで合わせる。4人が一斉に歌いだしたり……誰の何の曲かとかそういうことが気にする間もないくらい聞き入ってしまった。通常、ステージでは30〜40分という短いセットなのに、軽く1時間を超えたショーを見せてくれた。キング・クレオソートのステージで最後に歌っていた、童謡のような曲を、ここでもあらためてジョークを交えて歌うと、テント内は再び笑いの渦に。リタラチャー・テントの朗読の様子をまねて、じゃあ、バイブルでも……と、リストバンドにプリントされた文言「ザ・グリーン・マン・フェスティヴァル2008 ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・ドット・ザ・グリーン・マン・フェスティヴァル・ドット・コー・ドット・ユーケー」とさも詩を朗読するかのように読み上げる一幕も。
最後に歌われたのが、エイリアンズの"ハッピー・ソング"。ゴードンが描くハッピーという概念は実にシンプルで能天気すぎるほど楽天的なものであるけれど、イコール、フェンス・コレクティヴの面々にも通ずるみんなの歌であるから、ケニーが歌っても何の違和感もなく、ただのカバーではないフェンス・コレクティヴみんなの歌として歌い、テントに集まった人たちにも笑顔をもたらした。日本でもフェンス・コレクティヴのライヴを観たいと思うこともある。でも、このオーディエンスをも含むフェンス・コレクティヴの空気は残念ながら日本では再現することができないだろう。また、彼らの本拠地、スコットランドはファイフでは、また違った空気が流れていることだろう。今はただ、そのファイフでの本当のフェンス・コレクティウ゛の空気を感じたくてしょうがない。
"The Happy Song"
Happy happy happy happy
I'm happy every day as I walk around my life
I'm happy every day even though I'm stuck in Fife
I'm happy as I wake up and have a cup of tea
I'm happy everybody d'you wanna be like me?
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy?
Happy happy happy happy
You wanna be so happy happy
Happy happy happy happy
You wanna be so happy happy
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy?
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy
Are you coming on up?
Are you coming on up now?
Are you coming on up with me now now you can see now?
Are you coming on up?
Are you coming on up now?
Are you coming on up with me now you can be now?
Are you coming on up?
Are you coming on up now?
Are you coming on up with me now now you can see now?
Are you coming on up?
Are you coming on up now?
Are you coming on up with me now you can be now?
Now you can see now
Now you can be now
Now you can be now
Now you can see now
Happy Happy Happy Happy
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy?
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy?
Happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy happy
D'you wanna be happy?"
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report by kuniko and photos by izumikuma
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The Green Man Festival 2008 (intro)
15th - 17th Aug : over all photo document1 by izumikuma
15th Aug : feat. Mugstar , James Yorkston(review), Fuck Buttons , Sennen , King Creosote(review), Drive-By-Truckers , Spiritualized (review)
16th Aug : feat. Cate Le Bon, 9 Bach, The Yellow Moon Band , Fence Collective , Super Furry Animals(review)
17th Aug : feat. Radio Luxembourg, The Accidental, The Peth (review), Magik Markers, Caribou (review)
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