Smashing Mag / The Green Man Festival (ザ・グリーンマン・フェスティヴァル)@ Glanusk Park, Crickhowell, Brecon Beacons, Wales, UK (15 to 17 Aug '08)

　今年のフジロック、ネオン・ネオン（NEON NEON）として来日していたスーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースに会った時、彼は私の顔を見て開口一番「今年もグリーン・マンに来るの？！」　私が「もちろん！」と答えると嬉しそうにしていた。　私の心の内「今年の状況次第ではもう行かなくなるかも。」という事は言わなかったけど。

　私達が初めてこのフェスティヴァルへ行った２００６年、ザ・グリーン・マン・フェスティヴァルはUKフェスティヴァル・アワードにて「ベスト・スモール・フェスティヴァル」に選ばれた。　この影響かどうかは定かではないが、昨年は今まで通りのフェスティヴァルを楽しもうという人だけではなく、「ベストに選ばれたフェスってどんなもん？」という野次馬根性的な感覚で来たマナーのなっていないお客が来ていた感が否めず、正直がっかりした部分もあった。　なので、今年はどうなんだろう？もう二度と行きたくなくなるような事態が起こるのだろうか？などなど期待と不安が入り乱れながら現地へ向かった。

　来場者は昨年と同じ、一昨年のほぼ倍の１万人だったが、昨年に比べて雰囲気がのんびりしていてどちらかというと一昨年に近い。　昨年、一つの転機を迎えたこのフェスティヴァルは「本当にこのフェスティヴァルを楽しみたいお客さん」と「いいフェスティヴァルにしたいスタッフ」の相互作用でまたひとつ成長したような気がする。

　今年は昨年にも増して泥だらけ。　キャンプサイトもフェスティヴァルサイトも立ち止まると足が泥にはまって歩けなくなったり、泥の池にずぶずぶとはまる有様。　こんな泥まみれになってしまっても、フェスティバルが終わったら「帰りたくないなあ～」と、呟いてしまう。
　　このフェスティヴァルで顔見知りになった人達に、「来年も来るか？」と聞かれ「どうするかまだわからない・・・。」と答えると、「お前、去年もそう言ってたぞ！」と笑われた。　なんだかこのフェスティヴァルは私にとって年に１回知った顔が集う場所となりつつある。

　最後に、今回の取材にあたって、場内アクセスへの便宜を図ってくれたグリフ・リースとエヴリマン・プロダクションのアレックス・ビエンコフに深く感謝したい。
（Special thanks to Gruff Rhys and Alex Bienkov）