朝霧ジャム : イッツ・ア・ビューティフル・デイ @ 朝霧アリーナ (6th Oct '07)
オゾマトリ - 足を止めたら最後、ステップは止まない -
自然の満喫とキャンプ生活の楽しさで、あっさりタイムテーブルなぞ打ち捨てさせるのが朝霧の魅力のひとつ。オーバーナイト組にとっては酒も肴もいよいよ進み、方やそうでない人たちには日常の足音が聞こえはじめた時間帯、いいかげん駐車場へ荷物でも運んでおこうか…とライブ以外の物事で様々な動きが見られるけれど、そんな背景を知ってか知らずか、耳の端にでも引っかかればステージに意識を向けさすオゾマトリが登場してしまう。
骨太なビートにホーンの破裂やラップが重ねられると、熱と同時に人の輪が広がっていく。足元から生まれたストリートのたぎる言葉は依然として地に強固な根をはりつつ、うねる人波にぶつかりながら、文化や音楽のジャンルといった壁を取り払っていく。次第にステージ前はルール無用のどんちゃん騒ぎといった様相を呈し、ドカドカと注がれるエネルギーに触発されたヘッズの狂いっぷりは凄まじく、闇雲に踊って酒が進む進む。ハードリカーを入れたポケットサイズのボトルなんてものは一人でちびりちびり飲んでも宝の持ち腐れなんだろう、目が合えば笑顔やうなづきと共に差し出される。ボトルが誰かれの口元を巡り持ち主のところに帰るころには、モッシュサークルが生まれているのだ。
MCでは「ヴェリー・ビー・ケアフルも見ろよ!」と友人をさりげなく紹介したり「ファック・ユー・ブッシュ!」のコールで自分達の立ち位置を明確に示していく。他人事ではない日本のオーディエンスも一緒になってクソミソに突っ込んだりしながらまだまだパーティは続いていく。僕らにとって解放の場所である朝霧へ「オゾ、よく来てくれた!」ってなもんである。
ジャマイカのレジェンドの一人、ジャッキー・ミットゥーの"フリー・ソウル"(リリー・アレン"スマイル"の元ネタ)からボブ・マーリィの"スティル・イット・アップ"に繋げ、サブライムの"1992年4月29日、マイアミ"などカバー曲も盛りだくさん。初めての人はこれだけ食べたらお腹いっぱいだろうが、オゾ経験者はまだまだ腹八分目。満腹にさせるのは最後の狂騒「練り歩き」である。ドラムにシンバル、ラッパで彩られたパーカッションのジロー氏が仕込んだと思われる「カラス〜何故泣くの〜」の大行進が向かう先には岩盤のブースがある。いやぁ…しっかりしてるわ〜 |
report by taiki and photos by hiroqui
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mag files : Asagiri Jam
Jam Special '06 : JAP / ENG (06/10/07 - 08) : photos by hiroqui, hoya, naoaki, & saya38
Jam Special '05 : JAP / ENG (05/10/01 - 02) : photos by hanasan, hiroqui, saya38, keco, ikesan, sam & yusuke
Jam Special '04 : JAP / ENG (04/10/02 - 03) : photos by hanasan, ryota, sama & yusuke
review (02/09/28 - 29) : review by akira noguchi, photos by hanasan & maki
今年は雨 (02/09/28 - 29) : review by nob, photos by ikesan
photo report (02/09/28 - 29) : , photos by ikesan
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mag files : Ozomatli
photo report (07/10/07 @ Asagiri Arena) : photos by hiroqui
photo report (07/03/16 @ Town Lake Stage, Austin TX) : photos by hanasan
photo report (07/03/15 @ The Bat Bar , Austin Convention Center) : photos by sam
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2007
酒と人、両方飲み干すにぎやかし (07/10/07 @ Asagiri Arena)
CD Review : サラダ・ブエイ : ヴェリー・ビー・ケアフル (1st Oct.)
ジプシー、いよいよ新天地へと向かう : マハラ・ライ・バンダ〜エレクトリック・ジプシーランド〜 @ (25th June. @ グラストンバリー・フェスティバル、ピルトン)
ドーバー海峡は思いのほか広い : ラ・キンキー・ビート @ (24th June. @ グラストンバリー・フェスティバル、ピルトン)
皿よりも生音 : パマ・インターナショナル @ (23rd June. @ グラストンバリー・フェスティバル、ピルトン)
遊び人はライヴを見ない : ダーティ・プリティ・シングス、ディスカルパス・デ・オティリア、マッドネス @ (23rd June. @ グラストンバリー・フェスティバル、ピルトン)
フェスを渡り歩くジプシー・パンクス : ゴーゴル・ボーデロ (22nd June. @ グラストンバリー・フェスティバル、ピルトン)
バスク人の武器、それは言葉だ、フェルミン・ムグルザだ! 〜 旗印は反逆! ヴィーニャ・ロック・フェスティバル : フェルミン・ムグルザ・アフロ・バスク・ファイア・ブリゲイド (29th Apr. @ ヴィーニャ・ロック・フェスティバル、ベニカシム)
民衆の憩う場所、ヴィラジオ・グローバーレ 〜 民衆と共に : ストリート・ビート・フェスティヴァル 2007 feat. バンダ・バソッティ、DDR、和気優 & ソウル・フード・インターナショナルズ・ロックステディ・レヴューとドクター・リン・ディン (28th Apr. @ ヴィラジオ・グローバーレ、ローマ)
赤いレンガの街・ボローニャで 〜 助けられた民衆のバンド : ストリート・ビート・フェスティヴァル 2007 feat. バンダ・バソッティ、ボイコット、DDR、和気優 & ソウル・フード・インターナショナルズ・ロックステディ・レヴューとドクター・リン・ディン (27th Apr. @ エストラゴン, ボローニャ)
古都、フィレンツェへ 〜 六角形の中心に出来た渦 : ストリート・ビート・フェスティヴァル 2007 feat. バンダ・バソッティ、ボイコット、DDR、和気優 & ソウル・フード・インターナショナルズ・ロックステディ・レヴューとドクター・リン・ディン (26th Apr. @ オーディトリアム・フロッグ, フィレンツェ)
イタリア解放記念日で幕開け : ストリート・ビート・フェスティヴァル 2007 feat. バンダ・バソッティ、ボイコット、DDR、和気優 & ソウル・フード・インターナショナルズ・ロックステディ・レヴューとドクター・リン・ディン & シスコ (25th Apr. @ ムセオ・セルヴィ, レッジョ・エミリア)
サービスしすぎが心地いい : フロッギング・モリー & フラットフット56 (16th Apr. @ 渋谷AX)
Column : これを聞かずに、死ねるか! : マヌ・チャオ : "レディオ・ベンバ・サウンド・システム" (21st Mar.)
生身でつきあうスラッカーズ : ザ・スラッカーズ with オイ・スカル・メイツ & スパイク (21st Mar. @ 新宿ロフト)
バンドを離れた自由人の対決 : ヴィック・ルジェーロ & 渡辺俊美 (20th Mar. @ 下北沢440)
column : 定例 : これを見逃すな! : ザ・スラッカーズ (12th Mar.)
CD Review : ビッグ・チューンズ : ザ・スラッカーズ (10th Mar.)
映画 Review : ブラザーズ・オヴ・ザ・ヘッド : キース・フルトン&ルイス・ペペ監督 (6th Jan.)
CD Review : グローリン・ザ・B : ブラッデスト・サクソフォーン (5th Jan.)
CD Review : ペキュリアー : ザ・スラッカーズ (4th Jan.)
2006
column : これを見逃すな! : キャレキシコ (23rd Dec.)
CD Review : レッド・アイド・ソウル : ワールド/インフェルノ・フレンドシップ・ソサエティ (25th Dec.)
CD Review : レッド・アイド・ソウル : ワールド/インフェルノ・フレンドシップ・ソサエティ (25th Dec.)
column : 祭り囃子あれこれ : ザ・クローバーズ、タートル・アイランド、ゴーゴル・ボーデロ & ワールド/インフェルノ・フレンドシップ・ソサエティ (23rd Nov.)
column : これを聞かずに死ねるか! 第7回 : ピラニア軍団 (17th Nov.)
CD Review : 完全逆様な世界 : ザ・ズート16 (12th Nov.)
スカで酔いどれ、千鳥足は踊る : クール・ワイズ・メン (8th Oct. @ 朝霧アリーナ)
呑んで呑まれて、酒と涙と男と女 : ザ・ポーグス (7th Oct. @ 朝霧アリーナ)
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