サンセット・ライヴ 2007 @ 芥屋海岸 (1st Sept '07)
- リコ・ロドリゲス・ウィズ・クール・ワイズ・メン -
巨匠はまだまだ突き進む
前日からの曇りの予報に反し、痛いほどに日差しが照りつけている。きっと太陽も、この唯一無二のマエストロを待ち望んでいたに違いない。前回の来日から、まだ4ヶ月しか経っていないというのに、この生きる伝説を再び目にできることへの高揚は、カリブ辺りのリゾート地を彷彿する、青い海と白い砂浜に囲まれた会場の雰囲気とも相まって、おのずとその手をマイヤーズのボトルへと伸ばさせた。
日本レゲエ界のオリジネーター、ランキン・タクシーのMCで、ステージに現れたクール・ワイズ・メン(CWM)の7人からは、長年のキャリアから来る自信と風格が漂っている。リコ・ロドリゲスと一緒に周った過去2回のツアーで、彼からのお墨付きをもらっているだけあって、今回も余計な気負いなど感じられない。肩の力を抜いて自然体で、それでもいきなりリバー・スカやソルティ・ダイナーの、攻撃的なホーンのメロディでオーディエンスに大波を与える。そうかと思えば、中盤ではPAに内田直之を迎えての、さざ波のように繊細なリヴァーブと、津波のようにブ厚く力強い低音を織り交ぜたダブで、オーディエンスを穏やかにいなたくくゆらす。リコも、ステージ袖から日本の息子たちともいえるCWMの姿を、目を細めながら楽しんでいた。
トロンボーンを愛おしそうに抱きかかえ、リコがステージにその姿を現したときの盛り上がりを見れば、どれだけのオーディエンスが彼を待ち望んでいたのかなど、改めて言葉にするまでもない。「はるばる東京から彼を見るために来た」なんて声も、取材をする中で幾度となく耳にしたし、なんてことを書いているボク自身、彼が出なければこの南西の楽園(そういえば、東でライジングしたサンが、西にセットするって、偶然とはいえよくできている)に浸ってなどいなかったのだから、人のことは言えない。
リコとCMWとの、あうんの呼吸で紡いでいくセッションを見て聴いていると、身体は自然と左右に揺れる。マン・フロム・ワレイカでゆっくりと始まったセッションは、フリー・ガンジャではマイクを通さないホーンの生音が会場を包み、オーバー・ザ・レインボーの大合唱でオーディエンスの表情をほころばせ、言わずもがなのワンダフル・ワールドでは、優しく温かい歌声で聴く者すべての涙腺までも緩ませた。
前回のツアーでもそうだったが、リコはこの日もSee youとLove youを笑顔で繰り返し、やむ気配のない大声援には手を振って応えながら、ステージを後にした。70を過ぎて、なお現役。その元気っぷりを見ていると、「また会おう」の言葉も素直に期待してしまう。それを裏付けるように、まだまだ衰える気配すらない彼は、CWMからますますのパワーを得て、今でも新曲を作り続けているという。リコと「彼のバンド」CWMから、この先も目が離せない。
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Mag files : Cool Wise Men
巨匠はまだまだ突き進む : (07/09/01 @ Sun Set Live 2007 ) : review by imakaz, photos by hanasan
photo report : (07/09/01 @ Sun Set Live 2007 ) : photos by hanasan
photo report (07/05/13 @ Ueno Suijo Ongaku-Do) : photos by hanasan
photo report (07/05/10 @ Boom Boom Bash, Shizuoka) : photos by hanasan
photo report (07/05/09 @ Shibuya Eggman) : photos by hanasan
photo report (07/05/06 @ Liquidroom Ebisu) : photos by miwakatoh
スカしてんじゃねぇよ!? (07/03/25 @ Yokohama Bay Hall) : review by taik, photos by maki
photo report (06/05/07 @ Shibuya Eggman) : photos by maki
photo report (06/05/06 @ Nagoya Upset) : photos by hanasan
photo report (06/05/05 @ Esaka Muse Hall) : photos by hanasan
photo report (05/09/18 @ Ebisu Milk) : photos by tommy
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