ゲット・ローデット 2007 @ クラッパム・コモン・パーク (26th Aug '07)
- ピーター・ビョーン・アンド・ジョン - 日向で爆発、陽のパワー

お馴染み、スウェーデン発の3ピース・トリオ、ピーター・ビョーン・アンド・ジョン。フェスティヴァル一発目の真っ昼間にいきなりのどかな"ヤング・フォークス"のシタールの奏でが耳に響く。前回 のライヴ・パフォーマンスでも感じたことなのだが、彼らはCDから聴こえる以上にロック・バンドとし
ての音の力強さを発揮する。ピーターのぴょんぴょん飛び跳ねながらのギター奏法は元気いっぱいといった感じで観ているだけで楽しいし、その反面冷静にベースラインを弾き続けるビョーンとの対比も、バンドの色をかいま見るようで微笑ましいものがある。
暑い日差しに照らされる中で、そんな陽気な彼らの音楽は、力強い楽曲を聴く分には問題なかったのだが、欲を言うならばもう少し遅い、夕暮れ時に観てみたかった気がする。名曲の"ヤング・フォークス"や、"ディテクツ・オン・マイ・アフェクション"など、まったりとした雰囲気の曲らの事を考えたらその思いはさらに強い。柔らかな音の響きが彼らの魅力であるのに、汗だくになった昼日中では、そのまどろみを堪能するように体が反応しづらいのだ。
こんなことを言っては最初の発言と矛盾してしまうようだが、彼らの豪快さはそれはそれで十分聴い応えあるものだ。アルバムしか聴いた事が無いまま彼らのパフォーマンスを目にすれば、予想以外のエナジィにきっと多くの人が驚かされる事と思う。だだ、全編を通して伝わってくるほのぼのとした音の響きが夕日を背にすれば、パーフェクトというべきまでにピーター・ビョーン・アンド・ジョン・ワールドを作り上げた様な気がしてならない。情景も絡んでこその野外フェスティヴァルだと思うから。
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report and photos by kaori
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Get Loaded in the park 2007 (intro)
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report and photos by kaori
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日向で爆発、陽のパワー (07/08/26 @ Get Loaded in the Park 2007, London) : review & photos by kaori
大人しいのは見せかけさ (07/04/15 @ Koko, London) : review & photos by kaori
若者達の為の音楽 (07/03/07 @ Liquidroom Ebisu) : review by sumire, photos by izumikuma
photo report (07/03/07 @ Liquidroom Ebisu) : photos by izumikuma
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2007
可愛いだけじゃあ、だめなのよ : ライロ・カイリィ (20th Aug. @ イズリントン・アカデミィ、ロンドン)
宵を彩るファンタジスタ : シザー・シスターズ (26th Jul. @ ジ・オートゥ、ロンドン)
悲しくても泣けない時がある : ブライト・アイズ (4th Jul. @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
暴れん坊がゆく! : ノイゼッツ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ワンダーワールドはキリの良い所までが丁度良い : ミーカ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
叫ぶなら中身を詰めよ : ザ・ホラーズ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
陽気で緻密なサウンド・マジック : ザ・ゴー!ティーム (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
大団円はもらった : ザ・ゴシップ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
夢見る頃は過ぎない : パトリック・ウルフ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
極めずに進み続ける野心 : ザ・クークス (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
辿り着いたメッカ : クラクソンズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
夜を制した男 : イギー・アンド・ザ・ストゥージズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
旬に乗ったらどこまでも : CSS (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
不思議少女のラビリンス : バット・フォー・ラッシィズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
洗練されしお茶目心 : ルーファス・ウェインライト (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
紳士の奏でる狂奏曲 : モデスト・マウス (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
血は雨よりも濃く : ザ・クリブス (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
純粋なる純白 : ブライト・アイズ (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ソウルが無くても昂るの? : ブロック・パーティ (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ビョークがビョークである所以 : ビョーク (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
楽団と狂騒 : アーケイド・ファイア (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
腐った魚は食えない : ジ・オートマティック (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
胸に巣食うよ、インディ病 : ザ・ピジョン・ディテクティヴス (30th May @ HMV、ロンドン)
指先の革命 : DJクラッシュ (27th May @ ココ、ロンドン)
じゃじゃ馬歌姫、KO勝ち : ザ・ノイゼッツ (24th May @ ココ、ロンドン)
かくも熱き音魂 : コールド・ウォー・キッズ (21st May @ ココ、ロンドン)
グロウスティックの震撼 : クラクソンズ (18th May @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
大波に乗れ! : ザ・マッカビーズ (17th May @ アストリア、ロンドン)
嵐を呼ぶ男 : ザ・レモンヘッズ (16th May @ ココ、ロンドン)
虎穴に光る虎児の牙 : プル・タイガー・テイル (11th May @ プラウド・ギャラリィ、ロンドン)
娯楽なロックは裏切らない : マキシモ・パーク (10th May @ アストリア、ロンドン)
壊れたおもちゃ箱 : ディアフーフ (2nd May @ ココ、ロンドン)
命短し、踊れよ乙女 : キャンセイ・デ・セイ・セクシィ - シーエスエス (23rd Apr. @ アストリア、ロンドン)
汗くさメタルよ、さようなら : ロストプロフェッツ (23rd Apr. @ HMV、ロンドン)
腹に響くぜ、ロックン・ロール : ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ (18th Apr. @ アストリア、ロンドン)
大人しいのは見せかけさ : ピーター・ビョーン・アンド・ジョン (15th Apr. @ ココ、ロンドン)
金の卵探しはオール・ナイトで : ザ・ナインティーン・ハンドレッズ、ジャック・ペネイト、グッド・シューズ、ビッフィ・クライロ (13th Apr. @ フォーラム、ロンドン)
行儀良く聴きたい夜には : ジョアン・アズ・ポリス・ウーマン (12th Apr. @ スカラ、ロンドン)
眠れぬ森の王子 : パトリック・ウルフ (11th Apr. @ アストリア、ロンドン)
裸の俺様 : レイザーライト (8th Apr. @ アールズ・コート、ロンドン)
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