グラストンバリー・フェスティヴァル @ ワージー・ファーム、ピルトン、サマーセット (22nd - 24th Jun. '07)
マハラ・ライ・バンダ @ ジャズ・ワールド・ステージ (24th Jun. '07)
ジプシー、いよいよ新天地へと向かう
おはよーさん。テントを共有する寝坊助たちにはそんな基本的な挨拶すら通じず、ひとりジャズ・ワールド・ステージへと向かう。フラフラ動き回り、ライブ以外の滅多に見られないものやくっだらないものばかりを重視していても、起きがけに外へと足を向けるきっかけは結局のところライブだったりする。でなければ快適なテント生活にどっぷり染まって、いつの間にか夕暮れなんてこともザラなのだ。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスやファンファーレ・チォカーリアに続く第三のジプシー・ブラス・バンドがマハラ・ライ・バンダ。ジプシー・ブラスの世界では先頭をひた走るタラフの甥っ子らが身を置く新世代ジプシー・バンドは、小刻みに駆け上がるホーンの炸裂と、ゆるやかに伸びをするホーンのせめぎ合い。一方に気を取られれば、他方に置いていかれる。ゲットーから飛び出すジプシーのくすんだ色に、地球規模でさすらったとでも言わんばかりに、スカやレゲエといった原色がはしばしに見え隠れする。
叩きあげのベテランが脈々と受け継いだ伝統を基本としながら、若手が在籍するマハラならではの切り口。グローバル化の時代と寄り添った探究心で、まるで音の新天地を求めるかのようなそれは、さきに取り上げたニューヨークのジプシー・パンクス、ゴーゴル・ボーデロとも通じる。地元から外を望むタラフと、夢幻に広がる雑音の中で地元に思いを馳せるゴーゴルを比べてみても面白い。
パラパラと降りだす雨にオーディエンスまでもがパラパラで、あっさりと最前列に行けたりするのがまたいい。目と鼻の先で白髪まじりのじいさんが小躍りするほどゴキゲンな田舎音楽には、堅苦しいことなど抜きにし、酒で胸を焼いたりしながら流されればいいのだ。
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report by taiki and photos by q_ta
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