Glastonbury Festival of Contemporary Performing Arts @ Worthy Farm, Pilton, Somerset (22nd - 24th Jun. '07)
Rodrigo Y Gabriela @ Jazz World Stage (23rd Jun. '07)

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すでに2年前のグラストで圧倒的なリアクションを生んでいたのがこのメキシコ人デュオ、ロドリゴとガブリエラ。実際に彼らのライヴを見た友人が興奮しまくり、その結果として注文したのが"ライヴ : マンチェスター & ダブリン" (UK import enhanced / iTunes)と"ロドリゴ・イ・ガブリエラ" (UK import with DVD / US import / iTunes)。詳しくは、しばらく後に記したレヴューでチェックできるんだが、まずは、ライヴ・アルバムである前者が到着し、その迫力にぶっ飛ばされることになる。しばらく後に到着した後者のスタジオ・アルバムで、その完成度に驚かされるのだが、なによりも嬉しかったのはライヴの様子を収めたDVD。限定盤ということで、すでに入手困難となっているようだが、これで彼らの魅力がどこにあるのかがわかったように思えていたものだ。なによりもライヴ・ユニットであり、スタジオ・アルバムでさえ、マグがかつてレポートしたロビー・ラカトシュがゲストとしてほんの少し演奏しているのみ。その他は全て彼ら二人で録音しているというのに、どこかにパーカッション奏者でも隠れているのではないかと思えるほどに強烈なリズムが押し寄せてくる。すでにDVDで映像を見ているからこそ理解できるんだが、これは、パーカッションとして認識されている楽器を使っているのではなく、ギターをパーカッションとして使ってしまうという彼らの技から生まれてきたもの。わずか二人でこのサウンドを作っているというわけだ。
さらに加えて、どこかで実にロックっぽい。分厚い音やまるで波動が伝わってきそうな音圧.... かつてメタル系のバンドをやっていたという彼らの本領がそのあたりに出ているんだろう。どこかで「ワールド・ミュージック」ではなく、「ロックなんだ」とでもいわんばかりのタッチが、唯一無比と言ってもいいだろう、彼らの音楽を決定づけている。
が、申し訳ないが、そんなアルバムさえもが色褪せてしまいそうな迫力を持っているのが彼らのライヴだということを、今回のグラストで思い知らされることになる。半端なロック・バンドが太刀打ちできないほどの音圧が聴く者を圧倒するのだ。そして、なぜ彼らが土曜日のジャズ・ワールド・ステージ、しかも、トリとしてステージに姿を見せたのがいとも簡単に理解できた。なにせ、彼らの前に登場したのが、はやり圧倒的な人気を見せつけたジョン・フォガティ。彼も、もちろん、素晴らしかったんだが、それさえをも忘れさせてしまうほどの熱狂を生み出していたのがロドリゴ・イ・ガブリエラなのだ。
噂によると、次のストーンズのツアーでサポート・アクトとして起用されたのがこの二人。すでに、活動拠点としているアイルランドでアルバム・チャートのトップに姿を見せて、ロング・セラーを記録しているのが最新作、"ロドリゴ・イ・ガブリエラ" (UK import with DVD / US import / iTunes)。ヨーロッパでの人気も確立し、今度はアメリカからワールドワイドな成功が約束されていると言ってもいいだろう。
comment and photos by hanasan
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==> Feature Special Glastonbury Festival 2007 Intro (JPN | ENG) |
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photo report (07/06/23 @ Glastonbury Festival in Pilton, Somerset) : photos by hanasan
モノクロ、メタル (07/05/28 @ Carling Academy, Liverpool) : review by miyo
CD review : Rodrigo Y Gabriela (06/05/25) : reviewed by hanasan
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