South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (13th-18th Mar '07)
Feature Special SXSW 2007
John Hammond @ Ceder Street Courtyard

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日本じゃなかなかこんなアーティストは見られないだろう... と、思って見に行ったのだが、調べてみると、2005年には来日していたとか。その時はブルース・カーニバルへの出演だということで、バディ・ガイなんかと同じステージに立ったんだとか。残念、全然気がつかなかった。
ロバート・ジョンソンからビリー・ホリデー、さらにはボブ・ディランを発掘したプロデューサー、ジョン・ハモンドの息子だという話はあまりにも有名だ。そんな背景があってのことなんだろう、ブルースにとっぷり漬かって数十年のジョン・ハモンド・ジュニアのブルースは間違いなくビシビシと聴く者を刺激する。ロバート・ジョンソンの痕跡を訪ねて旅をしたドキュメンタリー、"ロバート・ジョンソンへの旅 - その音楽と人生"というDVDで、そのあたりの魅力を再認識したのはずいぶんと昔のことになる。
なにはともあれ、ブルースの人なんだが、"Wicked Grin"というアルバムではトム・ウェイツと一緒に、ほぼ全編にわたってトムの曲をカバーしたりと、ユニークな作品を作っている。昔は「白人の...」なんて言葉ばかりが出てきて、白い目で見る人が多かったようだが、なにをおっしゃいますか。クラプトンがひよこ以下に見えるほどにビシビシのブルースを感じさせてくれる数少ないアーティストだと思う。実際、この日も、音が出てくる瞬間に全身ブルースまみれになったという感覚。こういったアーティストをちっぽけな中庭のような場所で見られるなんて至福ですな。
今時のアーティストで語るなら、Gラヴなんだろう。実際、ライヴの最中にも「この曲はね、Gラヴにカバーされていて...」なんて言いながら、2曲ほど演奏したように覚えている。いわば、Gラヴの師匠のような存在なのがこの人だ。このジョン・ハモンドを見た翌日にケニー・ウェイン・シェパードを見ることになるんだが、さすがに太刀打ちできないなぁ... と、思う。とは言っても、あちらはパンパンに膨れあがったほどの人気だったが、こちらは実に地味。それでも、このレイドバックした雰囲気がいい。じっくりと楽しませていただきました。
comment and photos by hanasan
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