Smashing Mag / Lily Allen (リリー・アレン) in SXSW 2007 @ Austin, Texas (13th

South by Southwest Music Festival + Conference
@ Austin, Texas (13th-18th Mar '07)

Feature Special SXSW 2007

Lily Allen @ Stubb's


わずか二ヶ月前に日本でリリーを見たというのに、なにやらふっくらした感じがしないでもない...　なんて、感想を言えるのは写真を見ているからで、撮影した時にはそんな余裕はなかった。NMEというイギリスの音楽新聞が主催することになったのがこの会場、スタッブスで、イギリスでのリリーの人気のことも考えて会場に着いたのが演奏の始まる30分前。が、甘かった。とてつもなく長い列ができていて、いつ会場には入れるか...　全く見えないのだ。しかも、面白いのはプレスなど関係者の列が異様に長い。メディアでのリリーの注目度がそれだけでも充分に理解できるのだ。　会場から外に出た人の分だけ、なかにはいることができるというので、待つこと30分。やっとのことでなかに足を踏み入れたのはいいんだが、中庭のような会場は外から想像できないほどでかい。しかも、そこが黒山の人だかりで埋め尽くされているのだ。すでにステージでは演奏が始まっていて、そのそばに近づくのは不可能に近い。というので、フェンスの上にのって撮影したのが最初のショット。といっても、すぐにセキュリティ・ガードが飛んできて引きずりおろされる羽目になる。　ステージ上のリリー嬢は相変わらずだ。まだあどけない表情の彼女が、まずはこの会場のブッキングをしているNMEをこき下ろしている。片手に煙草、加えて、おそらく、ちょっと飲んでいるのかなぁという表情で、四文字言葉を連発して悪態をついているんだが、そのたびに観客が沸いているということからも、どこに彼女の人気があるのかは容易に想像できるだろう。小悪魔パンク!?って感じかねぇ。このあたりが人気の秘密なのだ。　日本でのライヴとベースが変わっているのが気になったが、そのあたりはたいした問題でもないんだろう。サウンド自体はそれほどユニークでもなく、なによりも普通の女の子が本音で歌っているその歌に魅力があるんだろう。観客からの反応もすさまじいのだ。その人気は翌日オースティンで発売された雑誌の表紙を見れば察することができる。なんの変哲もないこの時の彼女がそこに顔を出しているのだ。飛ぶ鳥を落とす勢いって...　こういったことを言うのかしら。誰も彼女を止めることはできないんだろうと思いましたな。 comment and photos by hanasan