buttonピース・ミュージック・フェスタ! 辺野古2007
@ 辺野古海岸、沖縄 (24th to 25th Feb '07)

- 撮影後記 : だから、ここに来た - part1 -


Peace Music Festa!
 その昔、ロビン・デンズロウという英国のジャーナリストが、音楽と政治や社会との関わりの歴史について記した『音楽は世界を変える - 反逆する音楽人の記録』という本を翻訳した時、最も印象に残ったものに、ピーター・ゲイブリエルが語った言葉があった。なにに関してどう語ったのか、正確には覚えてはいないのだが、こんな感じではなかっただろうか。

「太平洋に落とされる一滴ではあっても、塩水を薄める水であることには代わりはない」

 要するに、どれほどちっぽけな存在であっても、なにかが動くことで確実に変わるものがある... とでも言えばいいんだろうか。わずかな動きであれ、なにかを微妙に変化させていく、あるいは、どれほど非力に思えても、大きな流れをわずかでも変えることができる... と、自分は理解している。今回のピース・ミュージック・フェスタ! 辺野古2007やここに集まってきた人々は、その見事な証明だった。

Peace Music Festa! 公式サイトの主旨では柔らかく書かれているが、その言葉の裏に感じるのは「辺野古への海上ヘリポート建設反対、もう基地はいらない」という強力なアピール。といっても、ここにやってきたからといって、即座に米軍基地がなくなるわけでもなければ、戦争がなくなるわけでもない。が、少なくとも同じ意志を持つ人たちが存在し、自分がひとりではないことを確認することはできる。そして、そんな気持ちを誰かにアピールすることもできし、そのアピールを広げるとこともできる。だから、ここに来た。それは、ずいぶんと昔にクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤングが録音した名曲「オハイオ」(代表的なのは"4ウェイ・ストリート"という傑作ライヴ・アルバムで歌われているもの)の気持ちに近い。未だに「four dead in Ohio」という言葉で検索すれば無数のサイトが確認できるから、自分で調べてみるのもいいだろう。1970年5月、オハイオ州立ケント大学で反戦デモをしていた学生が州兵に銃撃された事件をテーマにしたのがこの歌。そこでニール・ヤングはこう繰り返すのだ。

「オハイオで4人が殺された。それを知って、君は逃げ出せるのか?」

 同じことだ。辺野古の海が殺され、地元の人たちの生活が奪い去られようとしている。そんな現実を見てみないふりをすることはできなかった。だから、ここに来たのだ。といっても、本土で耳にする情報は、どこかで異国の出来事だった。というよりは、情報そのものがないのだ。だから、辺野古の人々の戦いを記録したドキュメンタリーを見た時には、頭をぶん殴られたような気分になったものだ。地元のお年寄りが身体と命を張って、浜を守っていた時、自分はなにをしていたんだろう? 問題のシリアスさを感じることもなく、彼らが置かれている現状を考えることもなかったんじゃないだろうか... と、いろんな思いが交錯した。

 そして、開催前日に辺野古の浜に立った。フェンスの向こうはキャンプ・シュワブ。イラクのみならず、アフガニスタン、湾岸戦争、さらにさかのぼればヴェトナム戦争と、戦争の歴史を語るときに必ず登場するのがそこで、ここから多くの兵士や武器に弾薬が戦場に送られているのだ。戦争の最前線は独立しているはずの「平和」な国、日本にあり、その隣でスタッフが翌日の開催に向けて準備をしている。そこでまたいろいろな話を聞くことになるのだ。

Peace Music Festa!「すごい嬉しいねん、大城(美佐子)さんが出演してくれることになったことが。でも、辺野古で育った彼女な、親戚を一軒一軒みんな訪ねて、説明しに行ってくれてん。なんか、その話を聞くだけで、涙が出てきてなぁ」

 と教えてくれたのは伊丹英子だった。沖縄のというよりはアジアの至宝とも言っていいだろう、大城美佐子さんでさえ「基地問題」が絡んだこのフェスティヴァルには簡単に出演することができなかったことを知らされ、同時に、そんなことは全く見せずにりんとして歌っていた彼女の姿にまた感動することになるのだ。

 経済的な問題もあるのだろう、沖縄では「金」のために「基地」を受け入れてもいいという動きがあることも知らされ、この問題が沖縄の人たちを二分してしまっていることも教えられた。それに追い打ちするような「札束で両面びんた」の法律まで押しつけられているのが今の日本だ。だからなんだろう、ここでは「基地について語る」ことさえもが簡単ではないというのだ。

 おそらく、そんな背景があるんだろう。とある著名人が観客として会場にやってきていたんだが、その友人からこう言われるのだ。

「あの人がここに来ていたことは書かないでね。島だから... いろいろあるんだ」

 本人がそれを望んでいたのかどうか、自分には確認するすべはない。だが、それを口にしなければいけない現状に愕然とする。少なくとも、ここから戦場に向かった兵士たちや、送り込まれた武器や弾薬が、今のイラクの現状を生み出し、その影響で作られた内戦状況のなかで毎日のように犠牲者が増えているのは事実なのだ。そんな場所を持っていることが、正しいわけはないだろうに。それを口にすることさえをもが「問題」とされるような島に誰がしたのか? 「平和」を求めることが「政治的だ」と言われる以上に理解しがたい現実に突き当たってしまうのだ。

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