buttonAsagiri Jam It's a beautiful day
@ Asagiri Arena (7th to 8th Oct '06)

- V∞Rredoms - 富士のもとスーパー・クリエイション!!!
V∞Rredoms
 朝露に触れることなく昼前にかけて溜め込まれた熱にブワっと蒸し返すテント、ファスナーを思いっきり解放したくなる。テントの中から外を覗くとそこだけが切り取られたようで、つい飛び出してしまうのだけど、この日ばかりは。体をぐいいと伸ばし、光を全身に浴びさせてみると左手の先に生々しくその岩肌を露にした富士山なるクリエイション、背景の水色に浮かぶ思いもよらない褐色ビジョン、どうだこの朝霧高原。 差し込む光、サン! ビジョン! クリエイション! サン!! 朝っぱらからなんだかもう、ボアダムズ!!!

V∞Rredoms 天候は良好、いや、それを通り越して差すように痛い太陽。この日、朝霧史上稀に見る2年連続の快晴に恵まれ心ばかりが浮き足立つ。ただ、心はヴォアダムス。もう、堪らなく掻き立てられる風である。そう思っていると突然に夜は訪れるわけで、彼らの出演するレインボー・ステージにはいつのまにやらドラム・セットが向かい合うような形で3つ並べられているのだから凄い。となると、そこからEYEが言葉を発するまで時間はそうかからない。「富士山がキレイに見えるなぁ」という呼びかけに振り返る背の先はてっぺんに雲の帽子をちょこんと被った富士のシルエットだけ。さあさあ、ヴォアダムス。

 今回のセットは"V"になってドラムの千住くんが参加後初めて見る。6月の日比谷野音は見逃しているので期待は膨らむばかり。彼はフィッシュマンズ・チルドレンの台頭として挙げられるボノボや山本精一ユニットPARAで叩いていたり、スペーシーなギターを弾かせたら右に出るものはいないと言う若手yoshitake-EXPEとトランシーはユニットを組んでいたり、関西界隈で名の知れたドラマーであることを最近知った。個人的には彼へフォーカスを当てたこの日であったが、もうひとり気になるひとがいる。DMBQの増子さんだ。ひそかに彼の出演を聞きつけていた自分としてはこの情報だけで堪らない気持ちだったのに、壇上を覗くと陰に隠れているではないか。それも、なにやら物々しい楽器の裏に。怪しさを増長させる作用有り。

V∞Rredoms EYEのタイミングをドラム3人で受け止めるサウンド、ドラム3人を巧みに操るEYEのヴィジョン、シンボリックにリズムを転換していく進行はかつてフジロックで観たものに近いものがある。ただ、今回はシンボルがいつに増して動く。EYEの発声は独特の修練法で獲得しただけあり、良い意味で聴くものの神経に障るものだ。それにつけ、ヴィジョンとサウンドを同周期に重ね合わせる絶妙のタイミングを知っている。クネるようなあの動きはクレバーなもので、警鐘のように鳴らされるカーンともキーンともとれる打音と同調して興奮を誘っている。背景は大地のパーカッションがミニマルに、さしずめ水牛の群れを浮かばせるあれだ。そんななか増子さんはチューニングに追われているように見える。今回の目玉、7本ギターにダブルネックの54弦ギター・サウンド・システム。EYEはそれをドラム・スティックでもってドラのように打って使う。

 千住、YO2RO、ヨシミ、増子、EYE。5人は延々とリズムを描き続け、輪になったところで又さらに色を増してリズムを描く演奏をする。朝霧の大雑把な緑の中で、それはステージ上に一本のカラフルな柱を立てているかのようなクリエイション。全てが象徴的で、なにがどう良かったとか言葉にできない。ただ、夢続きの数分間を最後にアンコールでやった(たしか)"Super GO!!!"の5、6分間で破壊的に目を覚まされた気がした。それは現実に引き戻すための儀式に近い感覚で破壊的なもの。EYEが夢に出てきそうなところでもって、富士山のもとスーパー・クリエイションなヴォアの面々は頭を下げてステージを後にした。ボクは軽くふくらはぎを揉んだあと仲間の待つテントへ戻り、興奮のあまり少し黙った。
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