button ザ・グリーンマン・フェスティヴァル
@ グラヌスク・パーク、クリックホウウェル
ブレコン・ビーコンズ国立公園、ウェールズ
(18th to 20th Aug '06)

- バート・ヤンシュ -


Quasi
 その年でこんなフェスに行くってスゴイね。バート・ヤンシュでしょ? ドノヴァンでしょ? しかもあのドノヴァンでしょ? 私が行きたいくらいのフェスティヴァルだよ、ととある人に言われた。私がバート・ヤンシュを知ることになったのは、バーナード・バトラーとジョニー・マーの2人がバート・ヤンシュとの親交があり、いっしょにスタジオに入ったり、度々同じステージに立つことがあったからだった。ギターの才人といわれているバーナード・バトラーでさえ、このバート・ヤンシュのギターには魔物が住んでいると崇拝してやまない存在だ。19:30前の空はまだまだ明るい。ステージ前には私の親世代かあるいはもう少し上の紳士淑女がたくさん集まってきた。その目は十代の若者がアイドルを見つめるあのキラキラした目と何ら変わらない! 中には目の前にいるアイドルに緊張な面持ちでカメラを構えるおじさんもいたのだが、その目は真剣そのもの。人を想う気持ちというものはいくつになっても変わらず、フェスを私達と同じような気持ちで楽しむ光景を見ることができた。

Quasi 徐々に日が落ちて行く中に、特に愛想をふりまくことなく現れたバート・ヤンシュはアコースティック・ギターを構え、特に愛想をふりまくことなくごくごく自然に一連の動作の一部としてギターを弾きだした。ギターから奏でられるアルペジオは一音ずつが独立しているのに、その点と点がまるで独立していない線のように滑らかで女性を優しく包み込み、時として激しく攻めるように自在にギターを操る。ステージにいるバート・ヤンシュはメインステージに流れる空気を止め、オーディエンスの動きを止め、ピーンと張り詰めた空気に変え、全ての目線を自分のギターに注がせるだけの魔法を持っていた。どうやったらこの音を表現したらいいのだろうか……頭を駆け巡らせていた時間もどこへやら、バート・ヤンシュのギターの哀愁と、とうとうフェスも最終日3日目の夕方を迎えてしまい、この場所にこの時間帯に、ここにいる人達と、このフェスの空気と空間を共有できる時間が限られたものになってきてしまったことが完全に重なり合い、その寂しさだけが私を襲ってきた。



report by kuniko and photos by izumikuma

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The Green Man Festival 2006 (intro)



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buttonザ・グリーンマン・フェスティヴァル特集 : サーキュラスジ・エイリアンズグリフ・リースキング・クレオソートキャレキシコ (18th to 20th Aug. @ グラヌスク・パーク、クリックホウウェル、ブレコン・ビーコンズ国立公園)
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button新しいスタンダード、新しい10年の始まり : オアシス (17th Nov. @ 大阪城ホール)
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