button ライジング・サン・ロック・フェスティヴァル 2006
(18th to 19th Aug '06)

- 小谷美紗子 - やたらと沁みる傷薬

Misako Odani
 RSRの出演アーティストが発表され、その中に小谷美紗子の文字を発見したとき、即座に「行かねば」と思った。そう、私は彼女の歌声を聴きたくて石狩に足を運んだと言っても言い過ぎではない。人は時々、痛い傷口にやたらと沁みる傷薬を塗りたくなる。それと同じように、心の傷に思い切り沁みさせたくなるような歌がある。それが私にとって小谷美紗子の歌なのだ。私はひさびさに、涙を流すつもりでライブへと向かう。

 雨降りという、泣くにはもってこいのシチュエーションの中アーステントへ向かうと、集まる人だかりの隙間から白く浮かび上がる彼女の姿が見えた。湿度100%の重たい空気をゆっくりとかき混ぜるようなドラムの音が、胸にずっしりとのしかかる。その胸の中を、不協和音一歩手前のピアノの音がかき乱していく。突然踊り狂うように、かと思えば腕のうぶ毛をなでるように優しく響くピアノの音にめまいをおぼえた。そしてそこに、彼女の歌声が乗る。

Misako Odani  彼女の歌を知ったのは、デビューシングル「嘆きの雪」だから、かれこれ10年程前になる。ラジオから流れてきた彼女の声と生々しい歌詞は衝撃的だった。それ以来、声、歌詞にやたらと執着して聴いてきて、一時期は「裏声と地声のつなぎ目に彼女の魅力の80%が詰まっている! 」とまで思っていたけれど、今日はアーティストとしての小谷美紗子を楽しめた。ピアノ、ベース、ドラムの音が複雑に重なり合うセッションに、しっかりと噛み合った歌声。心の中の葛藤や不安をしなやかな手でつかみ出すような歌声は変わらないのだけれど、緊張や圧迫感を感じるトゲトゲした部分は減っていて、強ささえ感じた。悲しみの淵から這い上がってくるような彼女の歌もたくさん聴きたかったのだけれど、小谷美紗子TRIOとしてはベストだった。ただ、歌詞がきちんと聞き取れる環境だったなら、もっともっとよかった。



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Rising Sun Rock Festival 2006 (intro : JPN / ENG)



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